今回は、SNSの誹謗中傷は法律的にアウトになる基準と、具体的な事例を紹介します。
この記事は2020年8月6日テレビ東京系列で放送されたじっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~に出演された、誹謗中傷の相談件数が年間1000件以上受けてきたYouTuber弁護士藤吉修崇さんのお話を参考にSNSの誹謗中傷に関する問題をまとめました。
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SNSの誹謗中傷にあたるポイントは2つ
SNSの誹謗中傷に該当するポイントは次の2つになります。
どんなことを書き込むと誹謗中傷にあたるのか、具体的に例をあげてみていきましょう。
ポイント①:批評や批判などの感想を書き込んだ場合
まず1つ目は意見とか批評という感想の類いになります。
人によって批評や批判、評価が分れるものというのは 受忍限度を越えるかどうか が誹謗中傷の境界線となってきます。
つまり、書き込まれた側の我慢の限界を超えるかどうかで誹謗中傷に該当するのかが判断されるのです。
例えば、仕事や商品に対する批判や批評、評価とかそういったものは比較的セーフで違法にならないケースが多いとのこと。
ところが、それがエスカレートしてしまって「消えろ」「ブス」「見ていて気持ち悪い」とか、
女性の容姿に対して「トカゲみたいな顔だ」とか、人格攻撃に及ぶ書き込みになってくると名誉毀損にあたる可能性が高くなるので要注意です。
ポイント②:事実や個人情報を書き込んだ場合
事実無根のことを書いて、その人の評判を落とすことは法律的に1発アウトで違法性が高いので要注意です。
SNSの書き込みで特に注意したいのは、こちら。
ここで言う、具体的な事実とは、本当かどうかをちゃんと確認できることを指します。
例えば、
「この司会者つまんない」はセーフ
「この司会者つまんない、とっとと消えろ」はアウトの可能性が高いのです。
SNSの誹謗中傷の相談件数が増加している
YouTuber弁護士藤吉修崇さんによると、以前から、誹謗中傷されたという相談件数は多かったそうです。
しかし、 木村花さんの事件以降、ネットに匿名で書き込んだ側からの相談がかなり増えているのです。
そして気になる、SNSの誹謗中傷に関する相談内容はこんな感じのものが多いとか。
○○書き込みしちゃったけど、相手から訴えられるますか?
書き込みしてしまった内容が誹謗中傷になりますか?
法律上違法になるのかどうか判断してくれ
誹謗中傷だったら、逮捕されてしまうのか?
なんと、SNSに書き込みをした側からの、SNSの誹謗中傷の法律的基準とか、違法性に関する上記のような相談件数が増加の一途をたどっているとのこと。
ついつい勢いに任せて、またSNS上の投稿に流されて、思ってもいないことを書き込んでしまった、ということでは済まされない事態も多いのです。
SNSの誹謗中傷で法律的アウトについてのまとめ
- 批評や批判などの感想を書き込んだ場合による誹謗中傷⇒エスカレートしなければ罪にならないケースが多い
- 事実や個人情報を書き込んだ場合による誹謗中傷⇒罪になるケースが多いので要注意
SNSの誹謗中傷は大きくわけて上の2つですが、問題はエスカレートしなければ罪にならないケースが多いという批評や批判などの感想を書き込んだ場合による誹謗中傷なのです。
要するに、SNSに書き込まれた側の我慢の限界が違法の境界線という、この我慢の限界は個人によって耐えられる我慢に差があるので、同じ事を書き込まれても、気にしない人と、ずっと引きずる人がいるように、一概に罪ではないと判断できないのです。
もしSNSに書き込んでしまった内容が誹謗中傷にあたるのか心配な場合は、専門家に相談してみるといいですよ。ネットに書き込んでしまった誹謗中傷を消す方法も教えてもらえますよ。