共通テストの漢文は共通テスト全体の中でも、努力量に対して安定して点数がとりやすい科目のひとつなんです。
60程度の句法と100程度の漢字の意味・用法さえ覚えてしまえばパパっと解ける問題も多く、ここを落とさず点数を取ることができれば必ずライバルに差をつけられます。
文の解釈ができなくても、正答できてしまう、国語の中では案外簡単な分野なのです。
この記事では、漢文がニガテな受験生におすすめの参考書・問題集を紹介します。効率よく共通テストの漢文対策を進め、漢文は9割を目指しましょう!
共テ漢文は満点も!?ガチで9割出せる!おすすめ参考書5選
共通テスト漢文で点数を伸ばす一番の近道は、ずばり「基礎知識の確実なインプット」です。
というのも共通テスト漢文の中には、句形や単語を知っているだけで瞬時に解けてしまう問題が少なくありません。
そのうえ古文やその他科目と比べて「覚えなければならないこと」が限られており、それが網羅された参考書1冊を徹底的に読み込めば、必ず得点アップに直結します。
この後で紹介する参考書も、ぜひ「確実に覚える」ことを意識して読み進めてみてください!
漢文ヤマのヤマ 共通テスト対応版/学研プラス
東進ハイスクール講師・三羽邦美先生によるベストセラー参考書。
受験漢文に必要な66の句法の解説に加え、巻末には学習の仕上げとして問題演習が4回分収録されており、これ1冊で基礎から受験対策まで効率よく学習できます。
これから漢文の勉強をスタートする人から演習中心の受験生まで、万人向けの参考書といえるでしょう。
自分の現在のレベルに合わせ、必要な分野から読み進めていってくださいね。
岡本梨奈の1冊読むだけで漢文の読み方&解き方が面白いほど身につく本/KADOKAWA
漢文基礎知識について、先生と生徒の掛け合いを挟みながら講義形式で詳しく説明している参考書です。
よくある疑問点が深堀して解説されており、丸暗記ではなく真の「内容理解」ができる1冊となっています。
「授業感覚で学びたい」という理系受験生におすすめ。
また第2部には有名大学の実際の過去問も掲載されており、インプット・アウトプット両方のシーンで活用できますよ。
大学入学共通テスト 飯塚敏夫 漢文講義の実況中継/語学春秋社
こちらも講義形式の参考書。
共通テストで狙われやすい箇所を重点的に学習できる工夫がなされているので、「頑張っているけどなかなか漢文の成績が延びない」「共通テスト漢文で高得点をとりたい」受験生に試してほしい1冊です。
また別冊のノートでは中国文学史など、知っていると役立つ+αの暗記事項を扱っているので、移動時間や試験直前の時間に開いてこつこつインプットする使い方が良いでしょう。
漢文早覚え速答法 共通テスト対応版/学研プラス
「10の“いがよみ”公式」など独自の解法メソッドが特徴的な、漢文対策定番の1冊。
出題者の意図を見抜く「受験のウラわざ」や入試に出る句形・漢字を網羅した「コレだけ漢文」など、受験漢文のノウハウがぎゅっと詰め込まれています。
「実践で漢文読解力を伸ばしたい」理系受験生におすすめ。
基礎固め~試験本番直前の仕上げまで使えるので、繰り返し読み返してこの本の解法メソッドをマスターしていくのがよいでしょう。
SPEED攻略10日間 国語 漢文/Z会
その名の通り10日間で、入試の頻出事項の確認と総仕上げをぱぱっと行える1冊です。
白文、つまり返り点がない文章を読む問題が中心なので他参考書に比べレベルは高めですが、これが解ければ共通テスト本番には余裕をもって臨めるはず。
解法テクニックを確実に身につけ、「漢文満点」をめざす理系受験生は必読です。
他の基礎参考書で知識をつけた上で試験本番直前に1周読むだけで、最後の知識の総点検に活用できます。
共テ漢文は満点も!?ガチで9割出せる!おすすめ問題集5選
参考書を1周してある程度の知識を身に付けたら、次はいよいよ問題演習に挑戦です。
共通テストの漢文の問題傾向を掴めば、頻出の句形や漢字が見えてきて、その後の復習やさらなるインプットをより効率的に進められます。
この後紹介するおすすめ問題集は、難易度も様々です。ぜひこの中から自分のレベルに合うものを活用して、共通テストで成功するためのこれからの学習のヒントを手に入れましょう!
高校とってもやさしい 漢文/旺文社
その名の通り、漢文を基礎の基礎から解説しています。
1つ1つの句形の解説がかなり詳しく書いてあり、複数の章をまとめたドリルがついており、じっくり暗記と問題演習の両方を行えます。
「基礎を完璧に固めたい!」「とにかく丁寧な解説が欲しい!」という理系受験生にぴったりです。
使い始めるタイミングとしては、他の基礎参考書に取り組んでからはもちろん、いきなりこの問題集から始めるのもアリかと思います。
新・ゴロゴ漢文問題集 共通テスト編/スタディカンパニー
「ゴロゴ」シリーズを手掛ける出版社が手掛けた1冊。
「音声解説」が特徴で、句法と書き下し文のリズム感を目と耳で捉えられるので、短期間で効率よく学習できます。
忙しい受験生の漢文基礎固めに最適です。
さらにこの問題集は「共通テストでどうやって高得点をとるか」に特化しており、重要事項に絞ってサクッと学べるので、「共通テスト本番まで時間がない!」というシーンにも活用できます。
漢文道場 [基礎編]/Z会
同シリーズの『漢文同上 入門から実戦まで』はハイレベル文系向けの問題集として有名ですが、こちらは共通テスト対策にちょうど良い難易度。
共通テスト形式に近い問題構成で、選択肢式問題の解説では正答・誤答のポイントを掲載。
「確実な読解力をつけたい」「本番で高得点をとりたい」受験生におすすめです。
「テスト前には、重要句形とその例文だけを集中しておさらい」「すきま時間に、漢文頻出の重要語をチェック」など、学習スタイルに合わせ柔軟に活用できます。
マーク式基礎問題集 漢文 五訂版 (河合塾シリーズ)/河合出版
共通テストや私大のマーク式問題から頻出のものを分析・ピックアップした問題集。
センター試験の頃からの定番の漢文問題集で、ちなみに私も受験生当時使っておりました!
頻出問題・良問ばかりが厳選されているので、「短期間で効率よく出題ポイントを押さえたい!」というタイパ重視の理系受験生にぴったり。
分野・ジャンル別の構成なので、テスト・模試直前の「ニガテ」箇所の発見、ピンポイントの対策・克服にも役立ちます。
基礎からのジャンプアップノート 漢文句法・演習ドリル 改訂版/旺文社
漢文句法の基礎力を固めるのにおすすめのドリルです。「返り点・送り仮名」から「疑問・反語」「漢詩」まで、受験生が最低限押さえておきたい漢文基礎知識33項目をやさしく解説。
「基礎演習ドリル」で理解度チェック、「実践演習問題」で入試レベルに近い問題演習ができ、1冊で漢文基礎力を底上げできます。
「共通テストの漢文で8割とりたい!」という理系受験生におすすめ。また巻末の重要語一覧は、テスト直前の確認にもうってつけです。
まとめ
ここまで、理系の大学受験生向けの共通テスト「漢文」おすすめ参考書・問題集をご紹介してきました。
漢文はニガテ意識を持っている受験生が多い反面、実は「インプット→アウトプット」の正しいステップを踏んでしっかり対策すれば、必ず点数に結びつくお得科目です。
まずは隙間時間に参考書に目を通したり、問題集を1ページ進めてみたりするところから始めてみましょう。
また勉強法や参考書は人によって「合う・合わない」がありますので、ぜひ今回紹介した参考書・問題集を活用しつつ、自分が目指す点数を最短距離でとれる対策方法を探してみてくださいね!