世の中に高校物理の参考書はたくさんあります。その中でも、とくに物理が苦手な人、物理を学び始めた初心者、これから物理を学ぶ入門者が使える参考書はたった3冊だけです。
今回はこの3冊の参考書がなぜおすすめなのかについて詳しく紹介します。
この記事は次のような人におすすめです。
物理は化学や生物と比べ、ハードルが高いと感じる人が多く、物理の参考書を必要とする人も多いです。
どの参考書を買っていいのかわからなくて、ネットの口コミを参考にして買ってみたものの「物理ができるようにならなかった…」という声をよく耳にします。
実際に、ネットで情報を集めてみても
『…おすすめ30冊』
『…おすすめ50冊』
『東大生のおすすめ…』
『東工大生のおすすめ…』
というような記事ばかりで、どの参考書を選べばいいのかますますわからなくなってしまいます。
この記事では、日頃から塾で物理を教えている経験に基づいて、
「物理ができるようになった」
「物理がわかるようになった」
という、高評価の参考書を3つに絞って紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
物理と化学をオンライン家庭教師で学習した体験談をまとめました!
物理が苦手な人におすすめする3冊の参考書
なぜこの3冊を選んだのか。詳しくみていきましょう。
橋元の物理基礎をはじめからていねいに
「橋元の物理基礎をはじめからていねいに」は、橋元流で有名な東進の橋元淳一郎先生が手掛ける「物理に苦手意識を持つ生徒を対象とした本」です。
「物理はイメージ」だ!「「物理はイメージ」ができるかどうかが理解のカギ」を最初に力説した人が橋元先生なので、イメージで問題を解決していくという「橋元流」は物理初心者や入門者、その中でも物理を理解する気すら起きないといった人に最適です。
例えば、物理をやる必要があるにも関わらず、どうしても物理を勉強する気になれないという人には「橋元の物理基礎をはじめからていねいに」を読むと変化が起きます。
数ある高校物理の基礎知識を取り扱っている参考書と比べてみても、説明文のわかりやすさ、理解のしやすさは圧倒的です。
なので、現在市販されている物理の参考書の中では「橋元の物理基礎をはじめからていねいに」が一番低いレベルの参考書です。
次のような人におすすめです。
同じシリーズに「橋元の物理をはじめからていねいに」は、力学編、熱・波動・原子編、電磁気編の3冊構成があります。
さらに詳しい分野を理解したい場合は、必要な分野の参考書を追加購入して使うこともおすすめします。
ただ「橋元の物理基礎をはじめからていねいに」は相対速度の説明がないなど、基礎知識の網羅性に欠けます。
だから、あくまでも「橋元の物理基礎をはじめからていねいに」は物理の基礎知識をある程度理解するための単なる読み物として使うことをおすすめします。
実際に使用している人たちの口コミや評価も参考にどうぞ。
ff外から失礼します。
— べんとう@カサニマロ (@Bentweetou) March 29, 2020
物理基礎オンリーなら、橋元の物理基礎をはじめからていねいに がイチオシです。
『橋元の物理基礎をはじめからていねいに』橋元淳一郎
— 天沢まもる (@m_amsw) January 10, 2019
タイトルどおり基礎の基礎からめちゃくちゃ丁寧にわかりやすく解説してくれる参考書。この本のおかげで物理が苦手科目にならないで済んでる、ありがたや pic.twitter.com/4ksDDYzrAO
宇宙一わかりやすい高校物理
「宇宙一わかりやすい高校物理」は、参考書としての質の良さを知らなければ、表紙のデザインと「宇宙一わかりやすい」という胡散臭いタイトルが理由で、手に取ることがない参考書です。
ところが、見た目とは裏腹に「宇宙一わかりやすい高校物理」はとても質の高い参考書です。
質の良さの理由は著者と監修にあります。
まず、著者は、大学受験生に極めて近い世代である、埼玉県立川越高校から現役で東京大学理科Ⅰ類に合格した鯉沼拓さん、
そして、予備校の物理講師としても名高い為近和彦先生が監修しています。
物理が苦手な人には特徴があって、物理が苦手な人の多くが物理現象をイメージできないのです。
その点、「宇宙一わかりやすい高校物理」は、見開きページの右半分がイラストを使った図解、左半分が説明という作りになっているので、説明を読みながら、図解で確認することで、物理現象がイメージできるようになるのです。
次のような人におすすめです。
「宇宙一わかりやすい高校物理」は、力学・波動編と、電磁気・熱・原子編の2冊構成となっています。
それぞれ、428ページ、477ページとページ数が多いことからわかるように、本が分厚いです。
しかし、半分はイラスト付きの図解なので、非常に読みやすいので、本の厚さを感じさせません。
また、本に付属している別冊問題集も難易度が易しい問題で、しかも詳しい解説付きなので、参考書の内容の定着度の確認には最適です。
なので、学校の定期試験で高得点をとって物理の評定をあげたい人、物理基礎だけ履修予定の人には「宇宙一わかりやすい高校物理」だけで十分です。
実際に使用している人たちの口コミや評価も参考にどうぞ。
宇宙一わかりやすい高校物理、
— ∫ aqua (@pastelaqua___oO) October 9, 2019
この子のおかげで物理得意、とまではいかないけどできるようになってきた🙈
感覚掴めるのはほんとにこのこのおかげ、、
ぶっといし高いし何冊もあるの嫌だけど、←←
好きです、
化学はまだ読んでません←← pic.twitter.com/wKl1GNp9vx
『宇宙一わかりやすい高校物理 力学・波動』
— よっしー@家庭教師 (@yossy_ktk) March 24, 2019
1冊読み終わった。物理の「ぶ」の字も学んだことがない文系人間でもそんなに苦無く読み進められたと思う。
とりあえずリスくんかわいい。
大学入試 漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本
「大学入試 漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本」は、「宇宙一わかりやすい高校物理」や「橋元の物理基礎をはじめからていねいに」と比べて難易度はほんの少しだけあがります。
なので、物理現象がまったくイメージできないとか、物理がまったくわからない人、物理基礎だけの履修で、物理基礎も物理も受験で使わない人には最初の1冊としてはおすすめしません。
しかし、将来理系進学する人には、のちのち役立つ基本的な物理の原理の理解ができるため、強くおすすめしたい参考書です。
本の作りは、「宇宙一わかりやすい高校物理」や「橋元の物理基礎をはじめからていねいに」とは異なり、著者である漆原晃先生と生徒の会話形式で書かれています。
なので、まるでマンツーマンの個人塾で物理の指導を受けているような感覚で読み進めることができます。
次のような人に向いています。
「大学入試 漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本」は、力学・熱力学編と電磁気編、そして波動・原子編の3冊構成となっています。
それぞれ、320ページ、301ページ、293ページとページ数が多いことからわかるように、今回紹介する参考書の中で、いちばんボリュームが多いです。
しかし、イラストも多く、行間も広いので、非常に読みやすく、ボリュームの多さでそれほど苦痛を感じさせません。
一方、本の中で紹介している問題は基本的な問題で、問題数も少ないので、あくまでも基本的な参考書の位置づけです。
なので、物理の原則の7割程度が理解できれば良いという認識で「大学入試 漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本」を使う方法が正しいです。
実際に使用している人たちの口コミや評価も参考にどうぞ。
漆原 晃
— しま (@amihsemas) April 10, 2019
大学入試 漆原晃の 物理基礎・物理が面白いほどわかる本
これは全部で3冊なんだけど読みやすくてわかりやすい
丸一日かけたら1日で一冊終わる
【高校物理のオススメ参考書】
— まこと@高校物理教室 (@maco1622) January 24, 2020
《漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本》
・問題量は少ない
・橋元流よりは若干難易度高い
・しっかり解説をしてるのに難しく感じにくい
・独学に超最適
受験を意識し始めたら、まずはこの参考書を見てみると受験物理の基準が掴めるかも☺️ pic.twitter.com/Z8pcexMN1b
物理が苦手な人におすすめの参考書【脱なんちゃって理系】まとめ
今回は物理が苦手な人、入門者、初心者におすすめの参考書3冊について解説しました。
物理はなかなかイメージができなくて理解できないという人も、今回紹介した3冊で物理のイメージがつかめるようになります。
物理基礎だけの履修なのか、物理を受験科目として使うのかによって、選ぶ参考書も異なりますので、自身の進路に合わせた参考書を選びましょう。
物理の苦手を克服して、脱なんちゃって理系へ
なんちゃって理系の多くは理系にいながら次の人ような人たちを言います
- 物理を履修していない
- 物理ができない
- 数Ⅲが履修していない
- 数Ⅲができない
現在大学受験では物理選択の方が有利になる学部もたくさんあります。
医学部志望だから化学・生物選択はリスク大
特に、医学部受験難関大学では生物・化学よりも、物理・化学選択の方が断然有利です。
理系学部受験で、理科の専門2科目が受験必須科目の場合、トータルの勉強時間から見れば、生物がいちばん時間を必要とし、次いで、化学、物理と続きます
つまり、物理・化学のほうが、生物・化学よりも、圧倒的に勉強時間が少なくて済みます。
なので、「物理ができない」「物理が苦手」を克服して、物理を受験に使って、残りの時間を他の科目に充てた方が断然賢い選択です。
また、これまで、医学部志望の生徒を多く指導してきた経験から、生物と化学を選択する生徒が多くいました。
最終的に、医学部に入れる学力に満たず、薬学部志望となりましたが、国立大学の薬学部の理科選択は物理・化学が多くなっています。
生物を選択したがために、理系で受験できる学部がせまくなってしまうので、安易に物理が苦手だから、生物を選択するということはリスクが高いのです。
物理の苦手を克服するならマンツーマン指導
物理が苦手すぎて、どうしようもないという人には、マンツーマンの指導が一番効果が期待できます。
動画を見ても理解できない…
そもそも動画って、一方通行では質問ができひん…
そんな物理が苦手難民にマンツーマン指導でないと克服できないのが現実なのです!
マンツーマン指導って料金が高くない?
料金は塾とそんなに変わらない!物理と化学をオンライン家庭教師で学習した体験談をまとめました!
マンツーマン指導にも無料で体験指導が受けられるものがあります。
もう物理がわからなすぎて、1人ではできる気がしない…というのなら、無料で受けられるマンツーマンの体験指導を受けて解決の糸口を探してもらう方法が一番ですよ。