多くの受験生が「赤本が難しい」「成績が伸び悩んでいる」という悩みを持っていることでしょう。
受験が近づくと、赤本の難問に直面すると焦りが生じます。
この記事では、赤本で困っている場合に見逃しがちな4つの原因と、成績向上のために再確認したい5つの要点をご案内します。
さらに、後半部分では、以前の赤本をどうやって手に入れるかについてもご説明します。
初めての赤本は難しいのが普通 志望校合格のために赤本に取り組むものの、難問が多く目標点数に達しないことはよくあることです。
「これで合格できるのか」という疑問が生じますが、初めは赤本に苦労するのは自然なことです。
実際、初めから赤本を容易に解ける場合は、もっと高いレベルの学校を目指すことも考えられます。
赤本が解けない…赤本を克服するための4つの重要ポイント
赤本が解けない理由と対処法、つまり赤本を解く上での障壁となる主な原因は次の4点です。
- 赤本に取り組む前の基本的な知識不足
- 特定の大学の問題形式への不慣れ
- 出題パターンに即した学習が不足している
- 自分の能力と大学のレベルの不一致
これらについて詳しく見ていきましょう。
基本的な知識不足
基本的な知識が身についていない状態で赤本に挑戦しても、解答の理解が難しくなります。
赤本は、志望校の特徴を理解し、学習の方向性を見つけるために用います。
したがって、まずは基礎知識をしっかりと固めることが重要です。
問題形式に慣れていない
大学によって問題形式は異なります。
そのため、志望校の問題形式に慣れるためには、過去問を繰り返し解くことが必要です。
解答方法も様々なので、同じような問題形式を採用している他の大学の赤本も活用して慣れを促しましょう。
出題パターンへの対応ができていない
各大学の出題パターンは異なります。
例えば、英語の長文読解は多くの大学で出題されますが、大学によっては世界史の知識を必要とするなど、各大学の長文問題に対しての対策を重点的に行う必要があります。
このように、出題傾向に合わせた学習が不足していると、問題を解くのが難しくなります。
大学のレベルと合っていない
赤本は志望校の傾向をつかむために利用しますが、長期間解けない場合は志望校のレベルと自分の能力が合っていない可能性が高いです。
受験直前でも改善が見られない場合は、志望校の見直しも検討が必要です。
また、併願校の赤本から始めて徐々に志望校の赤本に進む方法も効果的です。
赤本が解けない時に赤本をうまく活用するためのポイント
赤本が解けない…と赤本の活用に苦戦している場合、以下の5つのポイントをチェックしましょう。
- 自身の苦手分野を正確に理解する
- 目標を持って過去問を解く
- 程度の低い大学の問題で基礎を固める
- 効率の悪い勉強方法を避ける
- 必要に応じて学習戦略を見直す
それぞれ詳しく見ていきましょう。
自身の苦手分野を正確に理解する
どの問題が解けないかを分析することで、自分の弱点を把握することができます。
苦手な部分を理解することは、スキルアップの大きなチャンスです。
目標を持って過去問を解く
過去問はただ闇雲に解くのではなく、明確な目的を持って取り組むことが大切です。
過去問を通じて志望校の問題の傾向を理解し、それに合わせた対策を練る必要があります。
ランクを下げた大学の問題で基礎を固める
最初から難易度の高い赤本に挑戦すると、挫折しやすくなります。
まずはランクが少し低い大学の問題から始め、徐々に自信をつけながらステップアップしていくことが大切です。
効率の悪い勉強方法を避ける
赤本を使った学習の目的は、出題傾向の理解と弱点の克服です。
志望校の特徴が把握できれば、必要な学習内容が明確になり、無駄な時間を避けることができます。
絶対に避けたい勉強方法は、学校で配布されるようなワークと呼ばれる副読本の類いを一から全部やり直すことです。
出題傾向にない演習は効率が悪いです。
必要に応じて学習戦略を見直す
赤本を始めるのは高校3年生の秋からが一般的ですが、問題が解けない場合は学習計画の見直しが必要です。
基本を固めることが先決であり、これが合格への近道となります。
合格ラインへの道のりは着実な努力を積み重ねること
赤本の解答率は、12月時点で約半分、そして1月から2月の直前期には約7割を目指すことが大切です。
最初から高い目標を設定せず、少しずつ力をつけていくことが重要です。
焦らずに一歩一歩努力を積み重ね、赤本の問題に取り組みましょう。
まとめ
赤本がすぐに解けなくても、心配する必要はありません。
赤本は、各大学の試験の特徴を理解し、適切な対策を練るためのツールです。
赤本での難問に直面しても、それを自己の能力不足の確認と捉え、基本から学び直すことが合格への一歩となります。