結論:医学部・薬学部は「頭がいい」では足りない
最初に結論です。
医学部・薬学部は、
偏差値が高いから向いている進路ではありません。
むしろ現場では、
偏差値が高いのに、
一番向いていない
というケースを何度も見てきました。
親が医学部・薬学部に託す3つの願望
医学部・薬学部志望の家庭で、
非常によく一致するのがこの3点です。
1️⃣ 稼げる
2️⃣ 職が確実にある
3️⃣ 恥ずかしくない
これは子どもの願望ではなく、
ほぼ100%親の願望です。
案外多い「薬学部狙い」の家庭
現場感覚として言うと、
- 医学部より
- 薬学部狙いの家庭の方が多い
理由はシンプル。
- 医学部は無理そう
- でも医療系がいい
- 薬剤師なら安定
しかしここに、
致命的な勘違いがあります。
「化学ができないので対策を」は黄色信号
薬学部志望でよく言われる言葉があります。
化学ができないので、
対策をお願いします
この時点で、
かなり危険です。
理由は簡単。
興味があれば、
化学は「そこそこ」できます。
- 好き
- 面白い
- 触りたい
この感覚があれば、
壊滅することはありません。
壊滅している=興味がない
- 化学が壊滅
- 数字感覚が弱い
- 実験の意味が分からない
これは努力不足ではなく、
そもそも興味がない
というサインです。
向いていないものを、
対策でどうにかしようとする時点で、
進路選択として無理があります。
【実例】実験室で1トンの水を使う薬学部志望
以前指導した生徒の話です。
理科の実験問題で、
必要な水の量
1.0×10⁴リットル
と答えました。
- 実験室
- 1トン超
- 物理的に不可能
それでも本人は、
何が問題なのか分からない
致死量・安全量・現実感覚。
薬学部に必須の感覚が、
根本から欠けていました。
医学部は「頭より手先、せめて動け」
京大医学部卒でも「医者にならない」ケースは普通にある
ちなみに、以前関わった生徒の中に、
京都大学医学部を卒業したものの、
医師にはならなかった(なれなかった)ケースがあります。
実習の現場では、
「京医(京大医学部)か、
せめて邪魔はするなよ」
と看護師たちに言われてたとか。
学力は申し分ありません。
ただ、
- 手先が不器用
- 現場で動けない
- 指示待ち
医療現場で求められる資質とは、明確にズレていました。
結果としてその生徒は、
医師にはならず、現在は医学部専用の塾講師をしています。
これは珍しい話ではありません。
医学部を卒業=医者として成功
ではないのが現実です。
医学部で本当に求められるもの
医学部で評価されるのは、
- 学力
- 暗記力
よりも、
- 手先の器用さ
- 段取り力
- 周囲を見て動けるか
最低限、動けないと話になりません。
「運動してこなかったガリ勉」はかなり厳しい
現場感覚で言うと、
- 運動経験ゼロ
- 不器用
- どんくさい
- 指示待ち
このタイプは、
医学部・医療現場ではかなり厳しい。
偏差値では測れない部分で、
評価が決まります。
なぜ親主導の医学部・薬学部は失敗しやすいのか
理由は単純です。
- 稼げる
- 安定
- 世間体
子ども本人の適性が、
最初から見られていない。
結果、
- 大学で詰む
- 実習で詰む
- 精神的に壊れる
という流れになります。
まとめ:医学部・薬学部は「願望」で選ぶ進路ではない
- 偏差値は条件の一つに過ぎない
- 興味がない分野は必ず破綻する
- 医学部・薬学部は「生活」と直結する進路
親の願望で選ぶと、
子どもが現場で苦しみます。

