結論:子どもを詰ませるのは「放置」ではなく「管理」
最初に結論から言います。
子どもを詰ませる最大の原因は、放置でも無関心でもありません。
むしろ多いのは、
- 熱心
- 情報収集している
- 子どもの将来を本気で考えている
“一生懸命な親”です。
「じゃあ、どうしたらいいんですか?」と即答を求める親
現場で非常によくあるのが、この反応です。
じゃあ、どうしたらいいんですか?
しかも、どこかけんか腰。
この時点で、内心こう思っていました。
それだよ、それ。
なぜならこの思考回路こそ、子ども本人が詰む思考回路だからです。
- 自分で考えない
- 正解を外注
- 答えを今すぐ欲しがる
これは教育以前の問題で、家庭内で完全に再生産されています。
「失敗させたくない」がすべてを壊す
多くの親が言います。
- 失敗させたくない
- つまずかせたくない
- できるだけ安全に
その結果どうなるか。
- レールを敷く
- 先回りする
- 判断を親が引き取る
これで完成するのは、「自分で決めたことが一つもない18歳」です。
単身赴任世帯に多い“見えない圧力”
かなりの確率で見た共通点があります。
父親が単身赴任の家庭。
構造はこうです。
- 父:現場にいない
- 母:受験の全責任を背負う
- 子どもの失敗=母の失敗
この無言の前提があると、
- 評定を落とせない
- 推薦を逃せない
- 失点ゼロが最優先
になり、管理・監視・過干渉が完成します。
父親が途中で“異変に気づく”瞬間
印象的だった場面があります。
初めて顔を合わせた父親が、こちらを見て一言。
やばいなぁ。
あなた、本当に評定取らせて、大学に入れちゃいますね。
妻は、その先のことどう思ってんだろ…。
父親は気づいています。
- 能力と大学が釣り合っていない
- 合格が目的化している
- 塾講師は大学に入れるのが仕事、その先は関与しない
- 先の責任を誰も取れない、結果的に家庭と子どもの自己責任
しかし時すでに遅い。
母親は横で、完全にオタオタしていました。
え、入ればなんとかなるんじゃないの?って。
なぜ「推薦合格」が家庭を壊すことがあるのか
推薦・指定校は、成功が早く確定する仕組みです。
- 合格=正解
- 努力が報われた
- 家庭の判断は間違っていなかった
こうして、
疑問を持つ余地が消えます。
その後、
- 大学で詰む
- 就活で詰む
- 公務員で詰む
この段階で、親はもう何もできません。
「いい親」であろうとするほど危ない理由
誰も悪気はありません。
- 子どもを守りたい
- 失敗させたくない
- 将来が心配
ただ一つ問題なのは、
親が“責任を取りすぎる”こと。
責任を引き取れば引き取るほど、子どもは決めなくなります。
これは親の人格の問題ではない
強調しておきます。
- 母親が悪い
- 父親が悪い
という話ではありません。
構造の問題です。
- 受験が短距離走化
- 実績主義
- 安定信仰
この中で、最も合理的に動いた家庭が、結果的に一番詰む。
それだけの話です。
まとめ:詰ませる親は「正解」を与えすぎる
- 管理が強いほど子は決めない
- 先回りするほど耐性が育たない
- 善意ほど修正しにくい
推薦・指定校・公務員・就活。
どこで詰むかは違っても、原因はほぼ同じです。
