コロナを契機に、これまで当たり前だと思っていたことも含めて、
不要・不適なものが自然淘汰されていく流れになると思っています。
その中のひとつが子ども達の教育に関わること
例えば 名ばかりの進学校 や 塾 も含まれます。
中学受験を考えるご家庭では、その先の高校のこともすでに考えているとは思います。
わが子は公立の進学校と呼ばれる高校に通っています。
○○高校(わが子が通う高校)なら将来安泰ね
先日も、帰宅したわが子の制服をみた人に、言われたセリフです。
周りから見れば、進学校に進学さえできればなんとかなると思い込んでいるご家庭がかなり多いと感じます。
我が家では地方の進学校の実態を把握しているので、子どもの希望する公立進学校に進学させました。
今回は「進学校に進学させたのに、こんなはずではなかった…」
と後悔する前に、地方にある公立の進学校あるあるを把握してもらうことから始めたいと思います。
ちなみに自称進学校ではありません
なので、自称進学校の実態はもっと酷いものだと想像してください
・進学実績の高い進学校にいずれ子どもを通わせようと思っている親御さん
・進学校の実態を知りたい子どもや親御さん
・進学校の高校に進学させたのに…と後悔したくない人
・進学校の高校に進学して後悔している人
・進学実績の高い進学校に頼りすぎては危険ということ
・進学校の実態は期待を裏切られることが多い
・進学校に進学したら自己責任になる
・進学校の授業についていけなくなっても解決する方法がある
※進学校の授業についていけなくて困っている人への近道
授業がわからなくなったところを突き止め、そこから復習することが必要になります。
そもそも、自分では授業がわからなくなったところすら突き止められない…勉強の仕方がわからない…というのであれば、無料で受けられるマンツーマンの体験指導を受けて解決の糸口を探してもらう方法もあります。
進学校とは?
進学校として、ここでは、とくに地方にある進学校を想定していきます。
進学校の定義は次のように想定しています。
- 現役進学実績が県でトップレベル
- 全員大学進学できる
- 落ちこぼれなければ旧帝大レベルに合格できる授業内容を行っている
進学校あるある~学校の実態~
わが子は県内では誰もが認める公立の進学校と呼ばれる高校に通っています。
さっそく、塾講師と家庭教師の経験と保護者の立場から、進学校あるあるの学校の実態をみていきましょう。
進学校の授業だけで現役大学合格できる?
本校の授業だけで現役大学合格出来ますよ
塾に通う必要はありません
進学校の学校説明会や入学後の保護者説明会など、聞いたことありませんか?
たしかに、一部の子ども達は進学校の授業だけで現役大学合格できます。
しかし、下位層の子どもや、難関大学を狙っている子どもは厳しいです。
そりゃ、Fランの大学であれば現役合格できますよ
進学校に行って、Fラン大学って納得できますか?
本校の授業だけで現役大学合格出来ますよ。塾に通う必要はありません
そう言われたんだけど、、、
だから、この発言、すごく無責任!
授業だけで現役大学合格って、大学の難易度はいっさい触れていないのです
進学校の授業だけで現役大学合格できるをまともに信じている親子いまだにたくさんいるのです。
なので、かけこみで高校3年生の夏や秋に塾探しや家庭教師捜しに奔走する家庭は毎年必ずいます。
進学校の教師は学力が足りない教師が増えている
進学校に限らず、あちこちで問題になっているのが教師の資質です。
なかでも問題になっているものが、理科の教師の不足と、理科の教師の学力と指導力の足りなさです。
高校の教師で1番足りていないのが、物理、次に、化学、人数は多いけれども使えない、指導力がないのが生物の教師です。
たとえ、進学校に進学できたとしても、安心できません。
なので、理系の大学に進学させる想定のご家庭は理科の教師の実態を把握しておきながら、あらかじめ対策を考えておいた方が無難です。
進学校でも学校の理科の授業を理解できない子どもがもの凄く増えています。
進学校の授業は進度が速い
進学校の大学合格率が高い理由は、大学受験対策ができていることです。
ということは、高校1、2年生で教科書の内容を終わらせて、残りの1年を大学受験対策に充てることになります。
なので、進学校の授業の進度は早いことが一般的です。
予習をしないで授業を受けても理解出来ない、復習が間に合わない、そんな問題は進学校の子どもによくある問題なのです。
一方で、定期試験もあります。
定期試験が難しいのも特徴です。
さらに、授業の進度が速いということは、定期試験の範囲も多いことになります。
なので、定期試験対策も器用さが要求されるのです。
進学校で指定校推薦は恥ずかしいという風潮
指定校推薦(していこうすいせん)とは、推薦入学の方法の一つである。大学短大・専門学校など(以降、大学等と略す)が、指定した教育機関(以降、指定校と略す)に対し推薦枠を与え、指定校では進学を希望する生徒に対して選抜を行い、大学等はその選抜された生徒に対して面接などの試験を行って合否を判定する入学試験の制度の一つ。かつては、指定校は高等学校のみだったが現在ではECC予備校やECC個別指導学院や早稲田塾等の予備校や塾に対して推薦枠を設けている大学等も存在する
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
進学校では、自力で受験をしないで指定校推薦で大学に進学することを負け組とか、落ちこぼれのやることという風潮がいまもあります。
しかし、次にのべるように、指定校推薦で大学進学することも、進学校では案外大変なことなのです。
進学校ではそもそも高評定をとることが厳しい
指定校推薦などに必要となる評定。
就職ボーダー大学と呼ばれるMARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)の指定校推薦の評定条件は、4.2以上と言われています。
そもそも評定4.2以上をとることが厳しい子どももたくさんいます。
評定4.2とは、高校1年生から高校3年生で履修する科目のすべての評定平均になるので、体育や保健、家庭科、芸術といった副科目も含まれます。
青山学院大学文学部の指定校推薦があったら狙いたいといった場合に、物理基礎や化学基礎の定期試験が結構難しいので、評定4すら厳しいという生徒も珍しくありません。
これまでは指定校推薦入試だけで評定が重視されていましたが、大学入試改革後の入試では国公立大学の一般入試でも評定を含めた調査書が点数化される大学が増えてきました。
進学校は課題の量が多いところもまだまだある
進学校に入らなければよかった…と後悔することが、課題の多さです。
とくに、夏休みや冬休み、春休みに出される課題の量は凄まじいです。
しかし、実態として、課題の量が多い進学校は年々進学実績が下がっている傾向にあります。
ここに興味深い話があります。
進学校に限った話ですが、課題の量の多さと大学現役合格率は反比例する傾向にあります。
つまり、尋常ではない量の課題を出す進学校は浪人率が非常に高いです。
進学校は課題の難易度が多い
進学校の課題の難易度も問題になります。
進学校によっては、教科毎に学力別にクラスを分けていて、課題もクラス単位に異なっています。
なかには、子どもの学力にいっさい関係なく、一律に同じ課題を出す進学校もあります。
実際に私が担当した 数学の進研模試偏差値が50も満たない進学校の生徒さんの高校1年生の夏休みの課題がFocus Gold 4th Edition 数学I+A の夏休み前までにやったところ全部。
Focus Gold 4th Edition 数学I+A は 最難関大学を受験する人におすすめの参考書としての名書です。
1か月も満たない夏休みの間に、ほぼ半分をノートに解いてくるというものが数学科からの課題でした。
ちなみに、彼女が通っていた進学校は進学率が年々下がっています。
進学校は高校3年生の三者懇談で「志望校には行けません」宣告される
高校3年生の夏頃に行なわれる三者懇談で事態が変わるのです。
このままでは志望校には行けませんよ
本校の授業だけで現役大学合格出来ますよ、塾に通う必要はありません、そう言われたんだけど、、、
学校から現実を突きつけられて困惑するのです。
進学校の教師は進路指導ができない
高校3年生の三者懇談で子どもの成績の実態を知ったご家庭では、それでも浪人させたくない…と思うのが一般的です。
科目数の多い国公立は厳しいとなると、私立大学の受験に変更せざる終えません。
そこで問題がでてくるのが、受験する大学の数です。
私立だけの受験となると、最低でも5校は受験して下さいね
1校当たり、受験料が3万5千円程度。
5校受験するだけで、受験料は17万5千円。
この受験する5校の大学は自分で探すという学校が一般的です。
塾業界にいて、感じること、それは現役合格率の高い年回りがあるということです。
逆を言えば、現役合格率の低い年回りがあるということになります。
平均して3年周期で起きますが、進学校によっては、毎年進学実績が下がっています。
この理由ってわかりますか?
実は、進路担当の教師の進路指導力なのです。
進学校によっては、高校3年生の主任の先生を中心に進路指導が行なわれます。
3年周期というのは、基本的に中学・高校は1年生から3年生まで教師がまるでチームになったように3年間子ども達を受け持ちます。
この主任の先生の進路指導力に有無によって、3年周期で進学実績が変わるのです。
最近では、進路指導ができなくても、年功序列で進路指導を毎年担当する進学校もありますが、年功序列という仕組みを使っている時点で、悲惨な進路指導だと想像できるでしょう。
進学校あるある~学校での生徒の実態~
塾講師と家庭教師の経験から感じる、進学校あるあるの生徒の実態をみていきましょう。
進学校の生徒は真面目な良い子ちゃんが多い
公立の進学校に通う子ども達の多くは、私立の進学校に通う子ども達に比べると、
真面目で大人の言うことを疑うこともなく聞いている傾向にあります。
やる意味があるの?
何の疑いもなく、学力に見合わない量ばかり多いだけの無意味な課題を一生懸命にやっている子どもも珍しくありません。
あの、小学校でよくある漢字練習すればシールやスタンプがもらえる原理と同じです。
休校中にもありましたね、意味のない、作業的な課題。
あきらかに教師が 仕事だから出しただけ という無意味な課題を必死にやっている子どもがたくさんいます。
なぜ課題をやるの?
課題だから?
課題をすれば大学に合格できると思ってるから
こんな可哀相な子ども達を毎年数多くみています。
あきらかに教師が 仕事だから出しただけ という無意味な課題も多いから全部する必要はありません
【高校の実態】進学校に入っても現役大学合格できるとは限りません
進学校に入れば有名大学に現役大学合格できるとは限りません。
進学校に入れることを考えているのなら、
進学校の実態と、子どもの学力を冷静にみつめて、進学校に入れることにも覚悟が必要です。
昨年も、私の住む地方では名門校として知られる公立の進学校に通う3年生の指導依頼がありました。
依頼があったのが、高校3年生の秋です。
理系志望者学年順位5番、地方国立の医学部志望でしたが、どうしても1科目だけ自分でひとりでは点数が上げられないということでした。
本人は、その1科目だけ点数をあげたいと言っていましたが、依頼を受けたときに感じた印象は「これで5番?」というものが率直な感想でした。
英語も、数学も、国語も、医学部に受かるレベルではなかったのです。
親子で勘違いを起こすのが、全国平均よりも格段に高い、校内平均偏差値の進学校における校内順位が上位であれば、志望校に現役大学合格できるという妄想です。
大学受験は浪人生も含まれるし、全国で戦うのだということをどうしても忘れがちのようです。
信じられないかもしれませんが、これが公立進学校に通うに大部分の親子の実態なのです。
高校の勉強・授業についていけないのなら…
学校の勉強についていけない…入学したての頃は大丈夫だったのに、徐々についていけなくなり、今ではほとんどわからない状態なんだ…。
進学校に入ってから、挫折を初めて味わう子ども、案外多いんです。勉強の仕方やわからないところを友だちにも聞けない、先生に聞きに行くこともできない、ひとりで困っている人、たくさんいるんです
進学校あるあるが、授業についていけない…です。
多くの場合、個々に原因が違うので、集団の塾では授業について行けないという悩みを解決することができません。
そこで、解決方法を2つ提案しましょう。
- 家庭教師など、マンツーマンで勉強を見てくれる人をお願いする
- 学び直しができる学習教材を使う
大学受験専門の無料相談を利用する
すぐに解決する方法はさらに2つ
- 家庭教師をお願いする
- マンツーマンの塾講師をお願いする
授業について行けなくなってしまったのなら、ついて行けなくなったところまで戻らなくてはなりません。
どこからわからなくなったのか、まずは原因を探らなければなりません。そして自信に合った勉強の仕方を身につけなければなりません。
いきなり家庭教師をつけることや、マンツーマン塾に入塾するのは塾代も高額なので失敗したら…と思うと不安かもしれません。まずは今やっている参考書や受けている授業が本当に意味あるものだったのか確認し、今日からやるべきことを具体的にすることが大学合格への最短ルートです。
動画講義を使って学び直しをする
すでに、高校の勉強がまったくわからなくて、
- 課題に手をつけてもわからないから進まない…
- 周りから見たらただただ机に向かってるだけ…
- 家族からは、勉強しなさいって言われてばっかりで辛い…
- 家庭教師をつけられない事情がある…
いずれにしても、わからなくなったところを特定し、復習しなければなりません。
問題集を買ってやり直すって結構大変なんです…
月額定額で年会費や初期費用も無料。学年をまたぐだけでなく、授業のレベルも3つのレベルに分かれているので、自分の学力に合った学習ができるアプリもおすすめです。
小学校から高校までの全授業が定額で見放題なので、毎日の予習復習だけでなく、学び直しや先取り学習もできます。
また授業動画の速度調整ができるので、わかるところは倍速で観て、わからないところはゆっくり観て、わからなくなったところから、効率良く学び直しができます。
定期テスト対策、受験対策にも利用できます。
まずは、無料会員登録で利用してみてもいいかもしれません。
学び直しに遅いということはありません
大学進学を考えているのなら、受験に必要な科目をまずは優先させて勉強を始めて見ましょう!