看護学部への進学を検討している方々に向けて、適切な大学選びのポイントをお伝えします。
多くの選択肢から、自分に合った学校を見つけるために何をチェックすれば良いのでしょうか。
受かりやすい看護大学を選ぶ際に、確認すべき７つの事
偏差値
看護大学を選ぶ際、最初に注目すべきはその大学の偏差値です。
一般的に看護学部は偏差値が高いと考えられがちですが、実際にはそれぞれの大学によって様々です。
国公立大学などでは、比較的高い偏差値が設定されており、そのため入学競争も激しい傾向にあります。
一方で、偏差値が40台と比較的低い大学も存在し、これらの学校は入りやすいと言えます。
自分の実力に自信がある場合は、国公立大学を目指すのも良いでしょう。
しかし、少し不安がある場合は、偏差値が低めの私立大学や短期大学も検討する価値があります。
どの大学を選ぶかは、自身の学力や将来のキャリアプランによって異なりますので、慎重に選択することが重要です。
出題傾向
看護大学を目指す上で、各大学の入試の傾向を把握し、その知識を基に試験対策を立てることが非常に重要です。
多くの看護大学では、赤本と呼ばれる過去問題集が書店で販売されています。
これらを利用することで、試験の形式や問題の傾向を理解することができます。
また、大学によっては、公式に過去の試験問題を資料請求により提供しているところもあります。
これらの資料を活用することで、より具体的な対策が可能となります。
看護大学の入試問題は、通常、特定の教員が担当することが多いため、年ごとに大きな変更があるわけではありません。
そのため、過去数年の試験問題を分析することで、どの科目に重点が置かれているか、またどの範囲からの出題が多いかを把握することができます。
入試倍率
看護大学を選定する際に非常に重要なのが、各学校の入試倍率の確認です。
入試倍率は、その大学がどれだけ受験生に人気があるか、また合格する難易度を示す重要な指標となります。
高い入試倍率は、その大学が多くの志願者に選ばれていることを意味し、自然と競争が激しくなります。
逆に、入試倍率が低い大学は競争が少なく、相対的に合格しやすい可能性が高まります。
したがって、「受かりやすい大学」を優先的に選びたい場合は、入試倍率が低い学校を選ぶことが望ましいでしょう。
日本全国には多くの看護学校があり、それぞれの学校で入試倍率は異なります。
一部の大学では、合格倍率を公式に発表しているところもありますが、発表していない学校では、直接学校に問い合わせるか、資料請求を行うことで情報を得ることが可能です。
募集人数
看護大学を選ぶ際、重要な要素の一つがその大学の「募集人数」です。
多くの学生が疑問に思うのが、募集人数が多い学校と少ない学校、どちらが合格しやすいのかという点です。
募集人数が多い学校は、自然と多くの学生が受け入れられるため、合格しやすい可能性が高くなります。
たとえば、募集人数が100名の学校と10名の学校では、明らかに100名を募集している学校の方が多くのチャンスがあります。
ただし、募集人数が多いからといって必ずしも教育の質が低いわけではありませんが、学生一人ひとりへのサポートの密度に違いが出ることは考えられます。
一方で、募集人数が多いと公表している学校でも、実際にはその数よりも少ない学生しか受け入れない場合があります。
これは、学校によって異なるので、事前にその年の受入状況を確認することが大切です。
また、学校の説明会やオープンキャンパスで直接確認するのも一つの方法です。
学費
看護学部の進学を検討する際に、選んだ学校の「学費」を確認することは非常に重要です。
これまでに偏差値、出題傾向、合格倍率、募集人数を基に見込みのある看護大学を選定した後は、次に考慮すべきはその学校の学費です。
看護大学の学費は、安いものから高いものまで幅広く存在します。
学費が安い学校は、経済的な負担が少なく、多くの受験生にとって魅力的です。
一方、学費が高い学校は、しばしば設備や教育内容が充実していることが多く、学力が不安な受験生でも合格のチャンスを得やすい傾向にあります。
テレビCMなどで頻繁に宣伝されている学校は、一般的に学費が高めですが、その分、ブランド力や教育環境が整っている場合が多いです。
これらの学校は、多くの受験生が目指すため競争率が高いこともありますが、教育の質が保証されていることも多いので、学費が高いことを理由に避けずに検討する価値はあります。
立地条件
看護大学を選定する際には、その立地条件が非常に重要です。
通学の便利さや、その後の就職活動に直接影響を及ぼすため、慎重に考慮する必要があります。
多くの学生は通学の利便性を考慮して、自宅から近い場所にある大学を選びがちです。
確かに、日々の通学が楽であると、学業に専念しやすくなるため、近場の学校を選ぶのは一つの賢い選択です。
立地によっては、学校の人気度も変わってきます。
都心部に位置する大学はアクセスが良好であるため、多くの学生に選ばれやすいですが、その分競争率も高くなりがちです。
一方で、郊外にある看護大学は通学に時間がかかるものの、競争が少なく受かりやすい可能性が高まります。
郊外の学校は、人口密度が低いエリアに位置することが多く、落ち着いた環境で学べる利点があります。
しかし、卒業後の就職活動においては、都心部の病院や医療施設との連携が少ない可能性があるため、就職の選択肢が限られることも考慮する必要があります。
まとめ
看護大学を選ぶ際は、立地条件だけでなく、教育内容、施設、学費、そして将来のキャリアパスを総合的に検討することが重要です。
理想的な立地を選ぶことも大切ですが、それに伴う長期的なメリットとデメリットをしっかりと比較検討し、最終的な判断を下すべきでしょう。
学費以外にも、学校の個性や教員の資質を事前に把握することが重要です。これにより、入学してからの後悔を避けることができます。
情報を広く集めた上で、最終的には自分自身の判断でどの大学に進むか決めることが肝心です。
