結論:失敗そのものではなく「撤退できなかったこと」が致命傷になる
最初に結論を言います。
ほとんどの家庭は、一度は進路選択に失敗します。
問題は失敗ではありません。
失敗を失敗と認められず、撤退できなかったこと。
これが、人生レベルの詰みにつながります。
「ここまで来たんだから」がすべてを壊す
撤退できなかった家庭で、必ず出てくる言葉があります。
- ここまで頑張ってきた
- ここまでお金を使った
- 今さら変えられない
これは感情として自然です。
しかしこの言葉が出た瞬間、進路は“修正不可ルート”に入ります。
成功体験が「呪い」に変わる瞬間
推薦・指定校・進学校。
これらは一度ハマると、
- 正しかった証拠
- 努力の成果
- 家庭の判断の正当性
として機能します。
その結果、
間違っているかもしれない
という視点が消えます。
子どものSOSが「甘え」に変換される
失敗を確定させる家庭では、子どものSOSがこう翻訳されます。
- つらい → 気のせい
- 向いてない → 努力不足
- 辞めたい → 逃げ
ここで会話は終了します。
以降、子どもは黙ります。
「失敗=親の否定」になってしまう構造
多くの親にとって、
- 進路の失敗
- 大学の失敗
は、
自分の判断が間違っていた
と同義になります。
これを受け入れるのは、想像以上に苦しい。
その結果、
子どもより“自分の正しさ”を守る
という選択が無意識に行われます。
父と母の役割が固定化している家庭ほど危ない
特に危険なのが、
- 父:不在・最終決裁者
- 母:現場責任者
という構造。
母親は、
- 失敗を認める=全否定
- 撤退=敗北
になりやすく、
止まれなくなります。
撤退できなかった家庭の典型的な末路
ここから先は、何度も見てきた流れです。
- 留年
- 国家試験浪人
- 就活失敗
- 無気力
- メンタル不調
しかもこの段階になると、
もっと早く言ってくれれば…
という言葉が出ます。
言っていました。
聞けなかっただけです。
なぜ第三者の声も届かなくなるのか
塾・教師・専門家。
誰が言っても、
- 分かってはいる
- でも今は無理
という反応になります。
なぜなら、
撤退=負け
負け=人格否定
という回路が完成しているからです。
修正できた家庭との決定的な違い
修正できた家庭は、
- 失敗を認めた
- 一度、止まった
- 子どもの言葉を優先した
修正できなかった家庭は、
- 正しさを守った
- 流れを止めなかった
- 成果を優先した
ただそれだけの違いです。
まとめ:人生を詰ませるのは「判断」ではなく「固執」
- 失敗は誰でもする
- でも撤退できないと詰む
- 固執は善意の顔をしている
このシリーズで一貫して伝えてきたのは、たった一つです。
正しい選択より、
引き返せる選択を。

