結論から言うと、塾でわからないところだけ教えてくれるところはあります。
実際に、この記事を書いている私が、一定期間わからないところだけを教えている生徒が毎年いますし、同僚にもわからないところだけ教えている人がいます。
長いこと塾で教える仕事をしていると感じるのは、わからないところだけ教えてほしいというニーズが年々増えていること、実はめちゃくちゃ多いということです。
私と同僚はニーズがあるから対応しています。
しかし、ニーズがいくら多くても「わからないところだけ教えますよ~」なんて塾がなかなか見つからないのも事実。
今回は、塾でわからないところだけ教えてくれるところの探し方を「わからないところだけ教えて~」という生徒と毎年一定期間付き合う私が実体験を交えてお話します。
オンライン家庭教師は指導時間が短いところが多いので、わからないところだけ教えてもらえる可能性は高いですよ
塾でわからないところだけを教えてくれるところの探し方
塾でわからないところだけ教えてくれるところを探すポイントは次の2つ。
- 「わからないところだけ教えてもらえないか?」直接問い合わせる。
- 体験指導を受けて、指導者に交渉する
実体験交えて、詳しく説明していきます。
直接問い合わせる
ズバリ、「わからないところだけ」教えてくれそうな塾に直接問い合わせるしかありません。
残念ながら、大々的に、わからないところだけ教えますよ~などと宣伝しているところはほぼありません。
なので、なるべくマンツーマンの塾に直接問い合わせしてみることです。
私の所属するマンツーマンの塾でも「わからないところだけ教えます!」とは公開していません。
大抵は問い合わせしてみたところで、対応できませんなどと断られるのがオチです。
理由はまた後程書きますが、対応しない明確な理由があります。
逆に、「できますよ~」という塾は次に書く、体験指導を受けて、よく確認したほうが安全です。
というのも、この場合、ほとんどのところは自習させながら、わからないところを質問させる形式です。
私が生徒たちから聞いた実際にあった話として、ひどいところは一般受験経験のない大学生に「わからないところだけ」教えさせている大手塾もあるとか。
指定校推薦で合格した、青チャートの例題すら説明できない大学生が自分もわかっていない「わからないところだけ」をしどろもどろに説明するから、時間がかかって仕方がないという塾もあったとか。
文字通りの「わからないところだけ、教えて~」という生徒のニーズには合ってはいるものの、違った…塾代だけとられた…となるケースが多いので気をつけましょう。
体験指導を受けて、指導者に交渉する
一般的に、塾に入る前には、体験指導を受けることになります。
そもそも、体験指導がないという塾は、違う意味でヤバいので辞めたほうがいいですよ。
塾に限らず、異様に口コミの良いのも危険です。
また、あまりに口コミが悪い場合も、口コミの内容を吟味しましょう。
合う合わないは個々に違いますから、余程でない限りは、この塾なんとなく気になる~というのなら体験指導を受けましょう。
今のご時世、体験指導を受けたからと言って、入塾を強制することはほぼありません。それこそ口コミに書かれて一発でアウトですしね。
さて、体験指導を受けるにあたって、肝心なのは、しっかり「わからないところだけ、教えて~」という目的を伝えること!
個人塾でない限り、ほとんどの塾の場合、営業担当、電話受付、指導者はそれぞれ別なので、肝心の目的が伝わっていないケースも希にあります。
体験指導ではわからないところだけ教えてもらうのだ!という強い姿勢で、わからないから教えて欲しいところを持っていきましょう。
しつこいようですが、指導担当者に「わからないところだけ教えてほしい」という意志をしっかり伝えることが肝心です。
指導者によっては、良かれと思って、類似の演習をすすめたり、他のわかっていない原因のところを復習しようとすすめることもあります。
私の経験から「わからないところだけ教えて~」という生徒の要望からハズレることになります。
そして、知っておいて欲しいのは、ほとんどの指導者が、わからないところだけ教えることはしたくないということです。
塾でわからないところだけ教えるくれるところが見つからない場合
上記のように、問い合わせをしてみたり、体験指導を受けたりしても、思うように塾でわからないところだけ教えてもらえるところが見つからないこともあるでしょう。
わからないところだけ教えてほしいという内容や量にもよりますが、塾に通わなくてもわからないところだけ解決する方法はあります。
具体的には次の方法です。
- 学校の先生に教えてもらう
- ネットでわからない問題の解説を探す
- オンライン家庭教師を利用する
ぞれぞれ詳しく解説していきます。
学校の先生に教えてもらう
一番現実的な解決方法は学校の先生の中にお気に入りの先生をみつけて、質問に行くことです。
しかし、学校によっては大学進学を目指していなければ、質問に答えられる先生がいない学校があるのも事実ですし、こういった悩みをもつ生徒を預かることも多いです。
入学した高校を間違えた!という生徒が一定数いるのも進学高の闇ですがね。
もし、学校の先生に教えてもらえるのであれば、塾代もかからないので、これが一番いいのですが…
ネットでわからない問題の解説を探す
わからないところが少ない場合は、ネットでググる方法もありです。
もし、思うような解説や解答がないようなら、ヤフー知恵袋で質問するのもありでしょう。
世の中には、お金を要求することもしないで趣味で解いてくれる奇特な方もいますよ。
オンライン家庭教師を利用する
わからないところだけ教えてもらうのは、一般的な塾よりも、オンライン家庭教師の方がみつかる可能性が高い印象です。
というのも、私たちのようなマンツーマン指導では1コマ120分が主流です。
120分間、わからないところだけを質問し、質問されたことだけに解答することをしている生徒もいますが、120分間で受ける質問は、数学・化学・物理・英語・国語など、多岐にわたります。
現実的には、120分間に質問する内容を用意する生徒の方が大変だと感じています。
一方、オンライン家庭教師は1コマ40分という時間設定が多いので、例えば、数学のわからないところだけ質問したい!といった要望には、時間的にはちょうどいいのです。
オンライン家庭教師には無料体験が用意されているので、わからないところだけを教えてもらって、感触を試してみるのもありますよ。
まとめ
今回は、塾でわからないところだけ教えてくれるところの探し方を実体験を交えて紹介しました。
私が、あえて『一定期間』わからないところだけを教えている生徒が毎年います…と書いたのも、現実的には、ずっと「わからないところだけ」というのは続きません。
というのも、私の場合、対面式の指導で1コマ120分~という時間設定なので、生徒側の質問のネタがつきます。
そして、結果的に、ネタがつきてしまって、余った時間で予習、復習を行なうなかで、遅かれ早かれ、一般的なマンツーマン指導になってしまいます。
本当に、塾でわからないところだけ…というのであれば、オンライン家庭教師がベストだと個人的には思います。
オンライン家庭教師は指導時間が短いところが多いので、わからないところだけ教えてもらえる可能性は高いですよ