塾選びは大学受験の成否を左右する重要な要素の一つです。
しかし、SNSで宣伝されている塾の中には、誇大広告や不透明な実績を持つ危険な塾も存在します。
実際に、SNSで宣伝している医学部難関大専門塾に1年入塾していたという生徒から話を聞き、内容の酷さに呆れ、今回記事にしました。
この記事では、同じように危険な塾の特徴を紹介し、失敗しない塾選びのポイントを解説します。
この記事は生徒の実体験に基づく内容が含まれていますが、記事内では正式な塾名を伏せて、仮名:A塾としています。
参考までに、書ける範囲で、生徒からの情報を載せておきます。
もし、次のような塾に入塾しようか悩んでいるのなら、辞めた方が賢明です。
- 超難関国立大学医学部卒を前面に出す塾長1人でほぼ対応
- とある1科目のみ外部講師が対応
- 月払いで、年間トータル授業料は180万程度⇒追加料金一切なし
- 公式HPの実績が大ウソ
- SNSで常に生徒を募集している
夏期講習、冬期講習、春期講習を含めた金額なので、予備校よりも良心的などと言われるが、実態は以下の通り。
- 塾長は塾の授業にほぼ遅刻する⇒ひどい時は休校
- 遅刻した授業、急な休講の振り替えをしない
- 授業は無駄口ばかり
- 共通テストの対策ができないのか、しない⇒国公立医学部志望なのに共通テストで点を取らせられないから結果がでない
- 2023年度の合格実績は浪人生はゼロ、現役生は推薦のみの合格⇒つまり現役生はほぼ本人の努力のみ
- 入塾中の生徒の対応ができていないのに、SNSで常に生徒を募集している
やばい個人塾を途中で辞めなかった理由は記事の最後に載せてあります。
直接対面式の塾よりもオンライン家庭教師は、合わないと思ったら教師変更が可能なとこも多いので、塾選びの選択肢のひとつになります。
オンライン指導は不安…対面式で教えてもらいたいのなら、家庭教師という選択肢があります。
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SNSで見かける大学受験塾の現状
SNSは情報収集やコミュニケーションの手段として広く利用されていますが、塾の宣伝にも活用されています。
SNSで人気の塾は魅力的な広告や成功例を前面に出し、多くの受験生や保護者の関心を引いています。
しかし、その中には注意が必要な塾も混在しています。
特に、勉強がわからなくて困っている、通っている塾や予備校が合わないなど、困っているときこそ冷静な判断ができなくなります。
ふと目にしたSNSの情報に騙されてしまうことがありますので、以下の特徴がないか確認してみましょう。
やばい個人塾の特徴
同業者だからこそわかるSNS上の嘘発信。
ここやばいだろうなぁ…と感じる個人塾の特徴をあげていきます。
過剰な宣伝と誇大広告
危険な塾の特徴の一つに、過剰な宣伝と誇大広告があります。
「絶対合格を保証」「合格率100%」といった文言や、過剰に成功例を強調する広告には注意が必要です。
これらの言葉は一見魅力的ですが、現実的には実現不可能なことが多く、誤解を招くことがあります。
私の経験上、非常にまれにですが、塾の開講年数が浅ければ「合格率100%」可能性としてはあるかもしれません。
しかし、一般的に「絶対合格を保証」「合格率100%」はありえないです。
実績や評判がはっきりしない
塾の実績や評判が不透明な場合も注意が必要です。
具体的な合格実績が確認できない、口コミや評判が偏っている場合、その塾の信頼性は疑わしいと言えます。
特に年単位の具体的な実績が公開されていない塾はかなり危険です。
ずばり、結果が出ていないので、公開できないと判断するのが妥当です。
実際にどの大学に何名が合格したのか、具体的な数字とともに確認できるかどうかが重要です。
また、SNS上のレビューや評価は操作されている可能性もあるため、第三者の評価や公的な情報も参考にしましょう。
A塾に関しては、公式HPの合格実績の内容がまったくの嘘。
2023年度の高卒浪人生はいないものとなっていて、たったの一人も計上されていません。
生徒から直接聞いた話によると、2023年度は国立医学部と私立医学部志望の浪人生が2桁いたそうです。
結果は、現役生に関しては推薦合格のみ。一般受験合格はゼロというお粗末さだとか。
つまり、上で述べたように、2桁いた塾生の合格者がゼロだったから実績に計上できなかったという話です。
料金体系が不明瞭
料金体系が不明瞭で、追加料金や隠れたコストが多い塾も危険です。
初期費用が高額で、その後もさまざまな追加費用が発生する場合があります。
料金についての詳細な説明がない塾は避けるべきです。
一方で、予備校よりも格安を前面に出すのも、何か理由があると考え、確認した方がいいでしょう。
今回のA塾も、予備校よりも格安をうたっていましたが、授業が予定の半分もされなかったとか。
実態は、与えられた膨大な課題だけをコツコツこなす「自習塾」。
年間授業料180万円を高いとみるか、安いとみるかは個々の判断に任せますが…。
指導体制や講師の質に問題がある
講師の経験や資格が不明瞭な塾や、短期間で講師が頻繁に変わる塾も避けるべきです。
信頼できる講師がいない場合、効果的な指導は期待できません。
また、講師の質が低いと、受験対策の質も低下してしまいます。
今回のA塾とは別の医学部専門塾のB塾に関する口コミ情報によると…
入試直前にも関わらず、まともな過去問を使った入試対策もせずに、教科書併用問題集の4STEPだけを延々やらされていた…とか。
ちなみにこの塾も、塾長が超難関大学の医学部卒をうたって塾を開講しています。
教材やカリキュラムの質が低い、もしくは高すぎる
教材が古く最新の受験情報に対応していない塾も問題です。
とくに、国公立医学部の場合、共通テストの点数が非常に重要になってきます。
信じられないかもしれませんが、センター試験の知識で対応している方もまだいます。
また、一律のカリキュラムで個別対応がない塾も気をつけたいです。
今回のA塾は、トップの生徒に合わせていたので、基礎固めができていない浪人生にはかなりハードで、多浪を見据えているのか?と思わせるような対応だったとか。
受験対策は個別のニーズに対応することが重要であり、最新の情報を反映した教材を使用することが求められます。
塾長自身の学歴や経歴ばかりを強調する
塾長自身の学歴や経歴ばかりを前面に出している塾も注意が必要です。
自身の模試の成績をSNS上にアップしたり、模試という模試はすべて解いて傾向を知り尽くしているといった情報にも要注意です。
少なくとも、塾長自身の現役時代とか、合格した時みたいな過去の栄光にすがっている感のある内容は怪しいです。
私から言わせてもらうと、浦島太郎。
塾長の学歴や経歴は重要な要素の一つですが、それだけでは塾の質を判断することはできません。
自身が解けることとが、教えられること、生徒を合格させられることとは違うのです。
実際の指導体制や講師の質、カリキュラムの内容がしっかりしているかを確認することが大切です。
では何で判断すればいいかといわれれば、毎年の正確な入試実績です。
結果がたったのひとりも出せないという塾は危険です。
面倒な契約解除や返金対応
契約解除が難しく、返金対応が不親切な塾も危険です。
契約書の内容をよく確認し、万が一の際の対応が明確に記載されているかを確認することが大切です。
安全な塾選びのためのポイント
- 信頼できる口コミや評判の確認方法: SNSやインターネットの口コミだけでなく、実際に通っている人や卒業生の意見を聞くことも重要です。
- 実績や指導体制のチェックポイント: 合格実績や講師の経験、指導方法などを詳しく確認しましょう。特に、無料の体験指導が受けられないか交渉してみましょう。
- 料金体系の明確さ: 料金体系が明確で、追加料金や隠れたコストがないかを確認します。
- 講師や教材の質を確認する方法: 講師の資格や経験、使用している教材の最新性などを確認します。
まとめ
良い塾選びは大学受験の成功に直結します。
SNSの情報に踊らされず、慎重に塾を選ぶことで、安全で効果的な受験対策を実現しましょう。
信頼できる情報を基に、自分に最適な塾を選び抜くことが大切です。
追記:やばい個人塾を途中で辞めなかった理由
とにかく、膨大な量の課題を渡されていた。
かなりの演習量がこなせる生徒でないとついていけない分量が出されているので、塾長が来ない授業中に、全員黙々と課題をこなす。
9月10月には個々の入試対策が始まると信じて続けていたものの、秋以降も状況は変わらず。
予備校は途中から入ることができない、今更他の個人塾に行けないと考えてしまったとか。
保護者は…というと、対面式の塾に子どもを預けている手前、文句が言えなかった…とのこと。
半分くらいの保護者、生徒はここはヤバい!と気づきながらも声をあげないので、毎年相当数の犠牲者がでていると予想できます。
他にも、塾サイトの口コミからは見えない、塾の実態について、生徒からたくさん届いていますので、随時紹介していきます。
オンライン家庭教師は、予備校と違って、いつでも始められます。対面式の個人塾と違って、合わなければ教師交代ができるところもありますよ。
オンライン指導は不安…対面式で教えてもらいたいのなら、家庭教師という選択肢があります。
家庭教師センターの一括資料請求を申込めば、今住んでいる地域の家庭教師会社の資料をすべて無料で送ってもらえます。
その中から、あなたに合う家庭教師を見つけることができますよ。
資料請求までの流れは、たったの2分です。簡単な質問に答えるだけでOKですよ。
資料請求よりも、無料体験授業を受けてみたいというのなら、
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