「共通テスト国語の評論問題は対策しにくいし、点数も伸びにくい」と思い込んではいませんか?
実は評論文も適切なやり方でインプット・アウトプットを繰り返せば、自ずと点数は伸びてくれる科目です。
この記事では、共通テスト評論対策におすすめの問題集・参考書をそれぞれ5冊ずつ紹介します。
私自身の大学受験当時の実体験を交えながら紹介していますので、共通テストの評論が苦手な理系受験生の皆さん、ぜひ参考にしてくださいね。
共通テスト評論対策におすすめ問題集5選
共通テスト評論の得点のカギは、ずばり「素早い情報処理能力」。
限られた時間で文章内容を大まかに把握する力と、似たものが並ぶ問題文の選択肢を精査し、正しい解答を導く力、この2点が求められます。
そして、これらの力を伸ばすのには、やはり「質の高い問題集を解く」ことが近道です。
今から紹介するおすすめ問題集を、ぜひ活用してみてくださいね。
《改訂版》田村のやさしく語る現代文/日本入試センター
《改訂版》田村のやさしく語る現代文は、大学入試の現代文読解のための参考書+問題集の入門書。
第一部では会話形式で入試現代文読解法を丁寧に解せる、二部には別冊問題集の解答・解説をつけています。
問題集では文化論・文芸論・哲学といった入試で多く出題されるジャンルの問題をピックアップ、実践力を強化できるつくりとなっています。
「問題集と参考書を1冊で完結させたい!」「頻出のテーマの問題演習がしたい!」という受験生におすすめです。
大学入試最新国語頻出問題 (シグマベスト)/文英堂
大学入試最新国語頻出問題 (シグマベスト)は、最新6年分約7,600の大学入試問題から厳選した頻出知識問題を、頻度順・学習項目順で効率よく学習できる国語科共通問題集。
これ1冊を完璧にすれば、いわゆる「頻出問題」での失点は限りなく減らせるといっても過言ではないでしょう。
さらに入試必須の知識のみを集めた小冊子「ファイナルチェックブック」で、入試直前の最終確認も効率的に行えます。
入試現代文へのアクセス 基本編 (河合塾シリーズ)/河合出版
入試現代文へのアクセス 基本編 (河合塾シリーズ) は、良問ぞろいとの定評があり、解説の詳しさや予備知識の解説、解答に至るまでの納得いく経緯などが評価されている有名問題集です。
同シリーズでは「基本編→発展編→完成編」の3種類が用意されています。
「現代文の解き方がわからず、いつもフィーリングで点数を取ってしまう…」「共通テスト過去問で評論は5割程度…」という受験生は、ここから基礎固めを進めると良いでしょう。
入試現代文へのアクセス 発展編 (河合塾シリーズ)/発展編
入試現代文へのアクセス 発展編 (河合塾シリーズ)/発展編は、「基本編」の続きとして位置づけられる問題集。
16問構成で、問題文中に出てきた重要語句・さらには問題文自体の解説が非常に充実していて、読解力を確実にUPさせることができます。
一般的には「共通テストの過去問得点率が6割」「模試の全国偏差値で60台くらい」の受験生に丁度良い難易度とのこと。
もしこちらの問題集でも物足りなければシリーズ最難関の「完成編」に手を出しても良いですが、理系受験生はまずはこの「発展編」で7割得点することを第一目標に頑張ってみましょう。
大学入試問題集 柳生好之の現代文ポラリス[2 標準レベル]/KADOKAWA
大学入試問題集 柳生好之の現代文ポラリス[2 標準レベル] は、「スタディサプリ」で論理的に現代文を読み解く講義が大人気の柳生先生による、全国の入試問題から厳選した「入試現代文の最前線」を走る良問を徹底解説した問題集。
マンツーマン講義のような丁寧な解説で、現代文を得点源にできる力がみるみる身につきます。
また特徴的なのが要約問題。
難易度は高いですが現代文の点数UPに直結する力が身につくので、二次試験に国語・記述問題がない理系受験生にもぜひ取り組んでほしい1冊です。
共通テスト評論対策におすすめ参考書5選
「現代文に参考書なんて必要ないでしょ」と思った受験生はいませんか?
古文・漢文ほど重要度は高くありませんが、実は評論文もそれ特有の語彙・ボキャブラリーやテーマごとの論理展開パターンを知っておくことで、格段に解きやすくなるんです。
ここからはそういった「評論問題で初見の文章の理解度を深める」のにおすすめの参考書を5冊ご紹介します。
「評論の点数を伸ばしたい」と思っている理系受験生必見ですよ。
現代文キーワード読解[改訂版]/Z会
現代文キーワード読解[改訂版]/Z会 は、私も学生時代使っていた現代文版超おすすめ単語帳です。
現代文の頻出キーワードを160語厳選し、科学・近代・哲学といったテーマ別に解説しています。
抽象的・複雑な意味を持つ語が図解やイラストでわかりやすく解説されており、視覚的に単語の理解が進みます。
各章を読み進めるだけでそのテーマで問われやすい概念・文脈把握に役立つ予備知識が得られ、慣れれば初見の文章でもある程度の文章展開が瞬時に理解できるようになりますよ。
読み解くための現代文単語[評論・小説]〔改訂版〕 (シグマベスト)/文英堂
読み解くための現代文単語[評論・小説]〔改訂版〕 (シグマベスト)/文英堂は、「SDGs」「ダイバーシティ」といった比較的新しいキーワードにも対応した単語帳。
大学入試の評論・小説に必須の語彙を見出し語800語、関連語を合わせると驚きの1600語を収録。
基本的な語句から難しい語句へ順を追って学習でき、個人のレベル感に合わせて学習を進められます。
「辞書のように使える現代文単語帳を1冊持っておきたい」という生徒さんにぴったりです。
入試に出る漢字と語彙2400 (大学JUKEN新書)/旺文社
入試に出る漢字と語彙2400 (大学JUKEN新書)/旺文社は、『全国大学入試問題正解 国語』過去10年分より「漢字の書き読み」「四字熟語」「慣用句」「語彙問題」の出題を全てピックアップし、入試に出る順に掲載。
読み書き問題には意味/類義語・対義語/使用例を、四字熟語・慣用句などには意味/類義語・対義語/注意事項を掲載するなど、発展・参考事項が大変充実しています。
「漢字や言葉の問題は絶対に落としたくない!」という理系受験生に、ぜひ使ってほしい1冊です。
入試 漢字マスター1800+ 四訂版 (河合塾シリーズ)/河合出版
入試 漢字マスター1800+ 四訂版 (河合塾シリーズ)/河合出版は、最新の入試データを分析し、共通テストで避けては通れない漢字問題約1800題を精選した1冊。
全ての問題に語句の意味がついているので、学習効率も上がります。
小さくて持ち運びしやすいので、通学時間中やテスト直前の休み時間など、ちょっとした時間にぱっと開いて少しずつ暗記・確認していくのが良いでしょう。
暗記に便利な赤シートもついており、学力に応じた多様な使い方ができますよ。
きめる! 共通テスト現代文 (きめる! 共通テストシリーズ)/学研プラス
どんなテストでも不可欠な「土台となる基本的読解力」を養成する第1章と、本番で出題が予想される問題タイプ別に「実戦的な思考回路」を学ぶ第2章で構成された、良質な現代文参考書。受験生が共通テストに抱きがちな誤解や不安を解消するコラムや講義調の解説など、現代文が不得意な生徒でも自学自習を進めやすい工夫がなされています。「読解のテクニックをまずはインプットしたい」「カラフルな現代文参考書を持っておきたい」受験生におすすめです。
まとめ
ここまで、理系受験生が共テ評論対策を進めるのにおすすめの問題集・参考書を計10冊ご紹介してきました。
文章量が多く試験時間もタイトな共通テスト評論の攻略には、「素早く論旨をつかむ」ことと「選択肢の細部の正誤に気づく」こと、その両方ができるよう問題演習を繰り返すことが重要です。
また、それと並行して基本的な言葉の意味・漢字を押さえておくと、無駄な失点をなくせます。
いずれも一朝一夕でなくコツコツ積み重ねるのが大事です。
ぜひ紹介した問題集・参考書を活用して、評論読解力を向上させていってくださいね。