共通テストの国語、とくに理系の受験生で現代文の対策を真面目にする人って、実際にどのくらいいるのでしょう。というくらいに国語の現代文に関してはまったくしないという人もたくさんいます。
今回は、共通テスト模試の国語の現代文で、理系だから6割程度しかとれなくても仕方がないとあきらめていた生徒が、共通テスト本番で8割とった具体的な方法を紹介します。
理系科目や、社会、英語の点数が伸び悩んで、国語がもう少しとれれば…という理系受験生は参考になるかと思います!
共通テスト国語の現代文!理系でも対策すれば点数アップできる
共通テスト国語の現代文の特徴は、とにかく大量の文を短時間で読んで処理する能力を要求されます。
多くの受験生が勘違いしているのは、共通テスト国語の現代文は読解力がないからできない!ということ。
しかし、共通テスト国語の現代文には、ほぼ読解力は必要とされません。
必要とされるのは、制限時間内に大量の文章を処理する能力です。
つまり、大量の文章から問いで聞かれる質問に対する的確な回答を見つける能力なのです。
早い話が情報処理能力なので、理系の生徒こそ、対策すれば現代文でも8割とれる可能性は高いのです。
共通テスト国語の現代文!理系でもできる対策方法は?
実際に、毎年多くの理系受験生に自宅でやってもらっていること、そのときに気をつけることを具体的に紹介します。
評論文は最初の問いを特に丁寧に解く
毎年多くの受験生の国語現代文の成績を見てきて感じるのは、第1問目の評論文のデキは、漢字の問題を除いた最初の問いの正誤で決まるという傾向があります。
なので、漢字の問題を除いた最初の問いは特に丁寧に回答する!ことを心がけてもらっています。
気になる方は、自身の模試に成績を見てみるといいでしょう。
国語現代文の評論の点数が安定しない受験生はこの傾向が非常に高いです。
過去問を10年分以上は解く
上で書いた、漢字の問題を除いた最初の問いは特に丁寧に回答することを意識しながら、とにかく共通テスト含め、あの大量の長文が題材になった過去問を解いてもらうこと。
条件は、制限時間内に解くということを徹底して、ひたすら解いてもらうこと。おそらく10年分以上の過去問は解いてもらっています。
過去問ではカバーできない新傾向は予想問題集を利用
国語に関しても、共通テストは、センター試験の過去問と傾向が違います。
過去問を10年分やるというのは、あくまでも長文の処理に慣れるためなので、共通テストの対策にはなりません。
そこで、過去問10年分くらい終わったら、各予備校から出版されている共通テストの予想問題集を使って演習をします。
特に、評論文の最後の問いに新傾向があるので、その辺りの演習はやっておいた方がいいでしょう。
共通テスト国語の現代文!理系だから対策すれば点数がアップする可能性は高い
理系でも読解力があって、国語の能力が高い受験生もいます。しかし多くの理系受験生は国語に苦手意識が高い人が多いのは事実です。
また、同じ問題なんて共通テスト当日に出題されるわけないから、対策しても仕方がない!と考えている受験生もたくさんいます。
しかし、共通テスト国語の現代文では読解力をそれほど必要とせず、あくまでも、筆者が言っていることや、書かれていることだけから、忠実に回答を探せば良いだけの、情報処理は理系の方が優れているともいえるので、対策しだいでは満点も夢ではないのです。
共通テスト国語の現代文!理系なら対策しなくていい?のまとめ
共通テスト国語の現代文は、理系だからこそ対策をすれば8割手堅くとれる可能性があります。
同じ問題が出題されることはないけれども、あの大量長文の情報処理には訓練が必要です。
頼みの理系科目や、社会、英語で点数が取れなかったときのためにも、国語の現代文対策はしておいた方が賢明ですよ。