塾に通っているのに、成績が上がらない。
それが何か月も続くと、
「このまま通わせる意味があるのかな」
「別の塾に変えたほうがいいのでは」
と考えるのは自然なことです。
一方で、いざ辞めるとなると、
「成績が上がらないから辞めます、とそのまま言っていい?」
「先生を責めているように聞こえない?」
「まず相談したほうがいい?」
と悩むことがあります。
結論からいうと、成績が上がらないことを理由に塾を辞めるのは珍しいことではありません。
ただし、伝えるときは、
「成績が上がらない=塾が悪い」
と決めつけるより、
「今の学習環境を見直したい」
という形にしたほうが、余計な対立を避けやすくなります。
私は塾講師として15年以上、生徒・保護者とのやり取りを見てきました。
現場から見ると、成績不振の相談で重要なのは、感情よりも、
「どの成績が、どのくらい、いつから上がっていないのか」
を確認できることです。
この記事では、成績が上がらないので退塾したい場合の伝え方、相談してから決める場合、そのまま使える例文まで解説します。
関連記事:塾を辞めるときの伝え方|いつ・誰に・何て言う?現役塾講師が解説
成績が上がらないなら塾を辞めてもいい?
もちろん、退塾を検討して構いません。
塾は通い続けること自体が目的ではありません。
本人に合っていないと感じるなら、学習環境を見直すのは自然です。
ただし、辞める前に一度整理しておきたいことがあります。
成績が上がらない原因は一つとは限らない
成績が上がらない理由は、
・授業内容が合っていない
・宿題量が合っていない
・本人が質問できていない
・家庭学習の時間が足りない
・学校の進度と塾の進度が合っていない
・担当講師との相性が悪い
など、いくつか考えられます。
つまり、
「成績が上がらない」
という結果だけでは、原因までは分かりません。
改善されるなら続けたいかを考える
ここが判断の分かれ目です。
「担当講師が変われば続けてもいい」
「宿題量を調整してくれるなら続けたい」
「もう別の塾へ移ると決めている」
では、伝え方が変わります。
まだ迷っているなら、まず相談。
もう決めているなら、退塾。
この順番で考えると整理しやすいです。
もう辞めると決めている場合の伝え方
すでに家庭で退塾を決めているなら、必要以上に議論を広げなくて大丈夫です。
成績が上がらなかったことを詳しく説明しなくても、退塾の意思は伝えられます。
LINE・メールで伝える例文
「いつもお世話になっております。○○の母です。
本人とも今後の学習について話し合った結果、現在の学習環境を一度見直すことにしました。
そのため、○月末で退塾させていただきたいと考えております。
必要な手続きについて教えていただけますでしょうか。
これまでご指導いただき、ありがとうございました。」
これなら、
「成績が上がらないから辞める」
と直接書かずに伝えられます。
成績不振を少し伝える例文
「いつもお世話になっております。○○の母です。
ここ数か月の成績を見ながら本人とも話し合い、今後の学習環境を見直すことにしました。
そのため、○月末で退塾を希望しております。
必要な手続きについて教えていただけますでしょうか。よろしくお願いいたします。」
この程度なら、理由を伝えつつも責める印象は強くありません。
関連記事:塾を辞めるLINE・メール例文|短く失礼なく伝える書き方
まだ迷っているなら先に相談したほうがいい?
まだ退塾を決めていないなら、相談してからでも遅くありません。
成績不振の原因が塾側でも把握できている場合があります。
相談するときの言い方
「最近、成績がなかなか上がらず本人も悩んでいます。塾ではどのように見えているか、一度ご相談させていただけますでしょうか。」
この言い方なら、
「塾が悪い」
と断定せず、現状確認から入れます。
確認したいこと
相談するときは、
・どこでつまずいているか
・授業中の理解度
・宿題の取り組み方
・質問できているか
・家庭学習で改善できる点
を聞いてみるといいでしょう。
「成績が上がらないんですが、どうなっていますか?」
だけだと、話が広すぎます。
塾側としても、どこから答えるべきか迷います。
関連記事:成績が上がらないことを塾に相談する|責めずに確認する書き方(準備中)
成績が上がらないことをどう伝えれば角が立たない?
ポイントは、事実と感情を分けることです。
「全然上がっていない」
ではなく、
「直近3回の定期テストで数学が60点前後のままです」
のほうが確認しやすいです。
事実を先に伝える
たとえば、
「ここ3回の定期テストで数学が60点前後で推移しています。」
これは事実です。
そのうえで、
「本人も伸び悩みを感じているため、今後の学習方法について相談したいです。」
と希望を続けます。
この形なら、塾側も対応しやすくなります。
感情だけで終わらせない
「これだけ通っているのに意味がないですよね」
「成績が上がらないのはどういうことですか」
と書くと、塾側はまず防御的になりやすくなります。
確認したいことがあるなら、
「どうなっている?」より「どう見えている?」
くらいの聞き方が使いやすいです。
現役塾講師から見ると成績不振の相談は具体的なほど答えやすい
ここは現場目線で書いておきます。
成績不振の相談は、内容が抽象的だと返答に時間がかかります。
理由は単純で、
確認する範囲が広いからです。
「成績が上がらない」だけでは確認項目が多い
たとえば、
「最近成績が上がっていません。どうでしょうか。」
と来た場合。
塾側では、
・どの科目か
・学校の成績か模試か
・どの期間の話か
・本人の授業理解度はどうか
・宿題提出はどうか
・担当講師の見解はどうか
を確認する必要があります。
一方、
「直近3回の定期テストで数学が60点前後のままです。授業中の理解度をどのように見ていますか。」
なら、かなり答えやすくなります。
感情よりも確認したいことを書く
「心配です」
「不安です」
と書くこと自体は問題ありません。
ただし、そのあとに、
「塾ではどのように見えていますか」
「今後どこを重点的に見てもらえますか」
まで書くと、返信しやすくなります。
塾側もエスパーではないので、何を知りたいかが分かると助かります。
成績が上がらないときに講師変更もあり?
原因が担当講師との相性にあるなら、講師変更で改善することもあります。
特に個別指導塾では、担当変更ができる場合があります。
質問しづらいなら相性の問題かもしれない
「分からないところがあるけど聞けない」
「説明が速すぎる」
「本人が萎縮している」
といった場合は、講師との相性が影響していることがあります。
この場合は、
「担当変更も含めて相談したい」
と伝えるのも一つです。
もう信頼関係が難しいなら退塾も選択肢
一方で、
「何度相談しても改善しない」
「本人がもう通いたくない」
という状態なら、環境そのものを変える判断もありです。
関連記事:塾の先生と合わない|我慢・講師変更・退塾の判断基準(準備中)
関連記事:塾の担当講師を変えてほしい|変更をお願いする例文と伝え方(準備中)
成績が上がらないことを理由にすると引き止められる?
可能性はあります。
塾側から、
「担当を変えます」
「授業回数を増やします」
「面談しましょう」
と提案されることがあります。
まだ迷っているなら話を聞いてもいい
改善案に納得できるなら、話を聞いてから決めても構いません。
特に原因がはっきりしているなら、改善余地はあります。
もう辞めるなら結論に戻す
退塾すると決めているなら、
「ご提案ありがとうございます。ただ、家庭で十分話し合って決めましたので、今回は退塾でお願いいたします。」
と返せば大丈夫です。
新しい理由を増やす必要はありません。
関連記事:塾を辞めると言ったら引き止められた|断り方と返し方(準備中)
退塾前に確認しておきたいこと
成績が上がらないから辞める場合でも、手続きは通常の退塾と同じです。
感情が先に立つと、手続き確認を忘れやすいので注意しましょう。
退塾日と費用を確認する
確認したいのは、
・退塾日はいつか
・申し出期限はいつか
・退塾届が必要か
・授業料の扱い
・最後の授業日
などです。
塾によってルールが違います。
今後の学習方針も決めておく
辞めたあと、
「次の塾へ移る」
「家庭学習に切り替える」
「一度休む」
など、次の方針も考えておきましょう。
成績が上がらないから辞めるだけで、次の学習方法が決まっていないと、空白期間が長くなることがあります。
関連記事:他の塾に移るとき何て言う?転塾を伝える例文(準備中)
塾から返信が来たらどう返す?
塾から、
「一度面談しませんか」
「もう少し様子を見ませんか」
と返信が来ることがあります。
その場合も、家庭の方針に合わせて返します。
退塾する場合
「ご提案ありがとうございます。ただ、家庭で話し合って決めましたので、今回は退塾でお願いいたします。」
で十分です。
相談に切り替える場合
「ありがとうございます。一度現状について詳しくお話を伺いたいです。」
と返せばいいでしょう。
関連記事:塾から退塾の返信が来たら何て返す?返信例文と終わらせ方(準備中)
まとめ|成績が上がらないなら「責める」より「見直す」と伝える
成績が上がらないことを理由に塾を辞めるのは、珍しいことではありません。
ただし、
「成績が上がらないのは塾のせい」
と決めつけるより、
「今の学習環境を見直す」
という形で伝えたほうが、余計な対立を避けやすくなります。
まだ迷っているなら、
「塾ではどのように見えているか」
を聞いてみる。
もう辞めると決めているなら、
「家庭で話し合った結果、○月末で退塾を希望しています。」
と伝える。
この線引きを明確にしておくと、やり取りがスムーズです。
現役塾講師の立場から見ると、成績不振の相談では、
「どの成績が、いつから、どの程度上がっていないのか」
が分かると非常に確認しやすくなります。
感情は書いてもいい。
でも、そのあとに事実と希望を添える。
それだけで、かなり話は進みやすくなります。
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