塾を辞めたい理由が、費用。
これは珍しいことではありません。
月謝だけを見ると何とか払えていても、
「講習費まで入れると厳しい」
「受験学年になって授業数が増えた」
「兄弟の教育費もかかる」
「今の金額に対して効果が見合っているのか迷う」
ということはあります。
ただ、いざ塾へ伝えるとなると、
「お金が理由って言いづらい」
「経済的に苦しいと思われるのは嫌」
「授業回数を減らしましょう、と言われたらどうしよう」
と悩む人もいるでしょう。
結論からいうと、費用を理由に退塾すると伝えても問題ありません。
ただし、
家計の細かい事情まで説明する必要はありません。
「今後の教育費を見直すことになった」
「家庭で検討し、現在の形で通塾を続けることが難しくなった」
くらいでも十分です。
私は塾講師として15年以上、生徒・保護者とのやり取りを見てきました。
費用について相談されたとき、塾側から授業回数の変更やコース変更を提案することもあります。
だからこそ、
費用が下がれば続けたいのか、金額に関係なく辞めるのか
を家庭で決めてから伝えると、話がかなりスムーズになります。
関連記事:塾を辞めるときの伝え方|いつ・誰に・何て言う?現役塾講師が解説
塾代が高いことを理由に辞めてもいい?
もちろん構いません。
塾は家計の中でも比較的大きな支出になりやすく、学年や受講科目が増えることで負担が変わることもあります。
「払えないほどではないから辞めてはいけない」
というものではありません。
家庭にとって負担なら見直していい
塾代が家計を圧迫しているなら、通塾方法を見直す理由になります。
また、
「払えるかどうか」
だけでなく、
「この金額を今の塾に使い続けるか」
という判断もあります。
たとえば同じ教育費でも、
・別の塾へ移る
・科目を絞る
・家庭教師へ切り替える
・オンライン教材を使う
など、使い方はいくつもあります。
「高い」と塾を責める必要はない
退塾するとき、
「料金が高すぎます」
と伝える必要はありません。
本当に料金体系について不満があるなら別ですが、単に家庭側で負担を見直すのであれば、
「今後の教育費を見直すことになりました。」
と伝えれば十分です。
塾代を理由に辞めるときのLINE・メール例文
まずはそのまま使える例文です。
費用についてどこまで言うかで、文章を分けられます。
費用が理由だとはっきり伝える例文
「いつもお世話になっております。○○の母です。
家庭で今後の教育費について話し合った結果、現在の形で通塾を続けることが難しくなりました。
そのため、○月末で退塾させていただきたいと考えております。
必要な手続きについて教えていただけますでしょうか。
これまでご指導いただき、ありがとうございました。」
これなら費用が理由だと伝わりますが、家計の具体的な金額までは書いていません。
費用を直接言いたくない場合の例文
「いつもお世話になっております。○○の母です。
家庭で今後について話し合い、学習環境を見直すことにしました。
そのため、○月末で退塾を希望しております。
必要な手続きについて教えていただけますでしょうか。よろしくお願いいたします。」
金銭的な理由を言いたくなければ、この形でも構いません。
退塾理由をすべて詳しく説明する必要はありません。
関連記事:塾を辞める理由を言いたくない|どこまで説明すればいい?
「経済的に厳しい」とまで言わないといけない?
言う必要はありません。
家庭の収入や支出はプライベートな情報です。
「費用面を見直すことになりました」
だけでも意味は通じます。
金額の詳細まで説明しなくていい
たとえば、
「住宅ローンが○万円で、兄の大学費用もあり、さらに……」
と家計簿の中身まで説明する必要はありません。
塾側が知りたいのは、
「通塾継続が難しい理由が費用なのか」
「何か調整できる余地があるのか」
という点です。
家庭内の数字まで知る必要はありません。
理由を聞かれたときの返し方
「差し支えなければ、費用面でしょうか?」
と聞かれた場合、
「はい。今後の教育費全体を見直すことになりました。」
くらいで十分です。
さらに具体的に聞かれても、
「家庭内のことになりますので、詳しくは控えさせていただければと思います。」
と答えて構いません。
費用を理由にすると授業回数を減らす提案をされることがある
費用が退塾理由だと伝えると、
「週2回を週1回にしませんか?」
「受講科目を減らすこともできます」
「コース変更なら料金を抑えられます」
と提案されることがあります。
これは比較的自然な流れです。
安くなるなら続けたい場合
費用が下がれば続けてもいいなら、
「ありがとうございます。どの程度費用が変わるのか、一度教えていただけますでしょうか。」
と聞いてみてもいいでしょう。
家庭で再度比較してから決めれば大丈夫です。
もう辞めると決めている場合
すでに退塾すると決めているなら、
「ご提案ありがとうございます。ただ、家庭で話し合って決めましたので、今回は退塾でお願いいたします。」
と返します。
「それでも高いです」
「いや、まだ厳しいです」
と料金交渉を続ける必要はありません。
関連記事:塾の授業回数を減らしたい|理由の伝え方と例文(準備中)
夏期講習や追加講座が高いので辞めたい場合は?
月謝そのものではなく、
「季節講習や追加講座を含めると負担が大きい」
というケースもあります。
この場合、すぐ退塾する前に、
本当にその講座を全部受ける必要があるのか
を確認してもいいでしょう。
追加講座を断れば続けられる場合
通常授業には不満がなく、
「追加講座の費用だけが厳しい」
のであれば、
「今回は追加講座の受講を見送りたいです。」
と伝える方法があります。
塾によっては講座が選択制の場合もあります。
ただし、申込や受講に関するルールは塾ごとに違うため、案内や規約を確認してください。
関連記事:塾の追加講座・特別講座を断る|何て言えば角が立たない?(準備中)
季節講習そのものを断りたい場合
夏期講習や冬期講習が負担になっている場合も、
「家庭で検討し、今回は受講を見送ります。」
と伝えることはできます。
塾全体を辞める前に、
「講習だけ断る」
という選択肢があるか確認してみてもいいでしょう。
関連記事:夏期講習・冬期講習を断る言い方|受けないとまずい?(準備中)
塾代に見合う成果がないと感じている場合
単純に「払えない」のではなく、
金額に対して成果が見合っていない
と感じて辞めたい人もいるでしょう。
この場合は少し意味が変わります。
もう退塾するなら簡潔に伝える
すでに別の塾へ移るなど結論が出ているなら、
「家庭で費用面も含めて今後の学習環境を検討し、○月末で退塾することにしました。」
くらいで構いません。
「この料金を払ってこの成績では納得できません」
と書かなければ退塾できないわけではありません。
改善されるなら続けたいなら相談する
一方、
「もう少し成果が見えるなら続けたい」
のであれば、退塾前に相談してもいいでしょう。
その場合は、
「現在の受講内容と成果について一度確認したいです。」
と伝えます。
「高いのに成績が上がらない」
だけだと、料金の話なのか指導内容の話なのか分かりにくくなります。
成績について確認したいなら、そこを具体的に質問したほうが話は進みます。
関連記事:成績が上がらないことを塾に相談する|責めずに確認する書き方(準備中)
現役塾講師から見ると「費用の相談」と「退塾の連絡」は分けたほうが分かりやすい
ここは塾側の立場から書いておきます。
保護者から、
「最近料金も上がっていて、講習もあり、家計的にも少し考えるところがあって……」
と相談されることがあります。
この文章だけだと、
「料金について説明してほしい?」
「受講科目を減らしたい?」
「退塾したい?」
が分かりません。
続けたいなら「費用を相談したい」と伝える
まだ続ける可能性があるなら、
「費用面について一度相談したいです。」
と書いてください。
塾側としても、
・授業回数を減らせるか
・科目を減らせるか
・コース変更が可能か
を確認できます。
辞めると決めているなら「退塾したい」と伝える
逆に、もう結論が出ているなら、
「費用面も含めて家庭で検討し、○月末で退塾を希望しています。」
と伝えたほうが分かりやすいです。
現場側からすると、
相談なのか決定なのか
が分かるだけで、返信内容を決めやすくなります。
理由を100%詳しく書く必要はありません。
「安くします」と言われたらどうする?
個別の塾や契約内容によっては、
「授業回数を減らしましょう」
「別のコースへ変更できます」
など、費用を下げる提案が出る場合があります。
そのときに慌てないよう、家庭側の基準を先に決めておきましょう。
金額次第なら持ち帰って考える
その場で決める必要はありません。
「ありがとうございます。一度家庭で検討してからお返事してもよろしいでしょうか。」
で構いません。
金額や授業内容を確認してから判断しましょう。
金額に関係なく辞めるなら断る
「ありがとうございます。ただ、費用だけでなく今後の学習環境全体を見直して決めましたので、今回は退塾でお願いいたします。」
と返せます。
理由を「費用だけ」に固定しないことで、同じ料金交渉が続くのを避けやすくなります。
関連記事:塾を辞めると言ったら引き止められた|断り方と返し方(準備中)
費用が理由でもお礼は書いたほうがいい?
お世話になったと感じているなら、書いて構いません。
費用が理由で辞めることと、これまでの指導への感謝は別です。
お礼を入れる場合
「これまで丁寧にご指導いただき、ありがとうございました。」
この一文で十分です。
先生個人に感謝しているなら、
「○○先生にはいつも丁寧にご指導いただき、本人も感謝しております。」
と加えてもいいでしょう。
無理に長いお礼を書かなくてもいい
一方で、
「辞めるのだから丁寧なお礼を何行も書かなければ」
と考える必要はありません。
退塾連絡は、必要なことが伝わるほうが大切です。
費用についての相談、退塾希望、お礼。
全部を長文で一度に入れると、かえって何を求めているのか分かりにくくなることがあります。
退塾するときは料金の締め日も確認する
費用が理由で辞める場合ほど、退塾時期の確認は重要です。
「来月から通わないから、来月分はかからないだろう」
と自己判断しないようにしてください。
退塾期限を確認する
塾によって、
・いつまでに申し出る必要があるか
・いつの月謝まで発生するか
・講習費の扱い
・教材費の扱い
などが違います。
入塾時の規約や案内を確認してください。
分からなければ、
「○月末で退塾した場合、費用はいつの分まで発生しますでしょうか。」
と確認すると分かりやすいです。
口頭だけでなく確認できる形にしておく
電話で確認した場合でも、
「先ほどはありがとうございました。○月末退塾で、費用は○月分までとのことで承知しました。」
とLINEやメールで確認しておくと、あとから内容を見返しやすくなります。
大げさな話ではなく、金額に関することは特に記憶違いが起きやすいので、文字で確認できる状態にしておくと安心です。
関連記事:塾はいつまでに辞めると伝える?退塾前に確認する手続き(準備中)
塾から返信が来た後はどうする?
費用を理由に退塾連絡をすると、料金を下げる提案や面談の提案が来ることがあります。
家庭で決めた方針に沿って返せば大丈夫です。
提案を断る場合
「ご提案いただきありがとうございます。ただ、家庭で検討した結果、今回は退塾することに決めておりますので、そのまま手続きをお願いいたします。」
と返します。
手続き案内が来た場合
「承知しました。○日までに手続きいたします。これまでご指導いただき、ありがとうございました。」
くらいで十分です。
関連記事:塾から退塾の返信が来たら何て返す?返信例文と終わらせ方(準備中)
まとめ|塾代が理由でも家計の中身まで説明する必要はない
塾代が高い、教育費を見直したい。
それを理由に塾を辞めることは問題ありません。
伝えるときは、
「今後の教育費を見直すことになった」
「現在の形で通塾を続けることが難しくなった」
くらいでも十分です。
家庭の収入や具体的な支出まで説明する必要はありません。
そして、費用を理由にすると、
「授業回数を減らしませんか」
「コースを変更しませんか」
と提案されることがあります。
そのため、連絡する前に、
安くなれば続けたいのか。
それとも、すでに退塾すると決めているのか。
ここだけは家庭で決めておくといいでしょう。
現役塾講師の立場からすると、費用の詳しい事情よりも、
相談なのか退塾決定なのかが分かること
のほうが対応しやすいです。
費用について相談したいなら相談。
辞めると決めたなら退塾希望。
そこをはっきり伝えれば、必要以上に家計事情を話さなくても十分に話は進められます。
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