塾そのものに大きな不満はない。
でも、担当の先生と合わない。
そんなときに悩むのが、
「先生を変えてもらうべき?」
「それとも塾自体を辞めたほうがいい?」
という問題です。
特に個別指導塾では、担当講師との相性が学習のしやすさにかなり影響します。
説明が分かりにくい。
質問しづらい。
先生のテンポについていけない。
本人が緊張してしまう。
こうした状態が続けば、塾へ行くこと自体が負担になることもあります。
結論からいうと、
塾そのものには不満がなく、担当講師だけが合わないなら、まず講師変更を相談する価値があります。
一方で、
講師を変えても改善しそうにない、塾の指導方針そのものが合わない、本人がすでに通いたくない
という場合は、退塾も選択肢です。
私は塾講師として15年以上、生徒・保護者とのやり取りを見てきました。
現場からすると、「先生と合わない」という相談は珍しいものではありません。
ただし、塾側が対応しやすいのは、
「先生が嫌です」
という感想だけではなく、
何が合わないのかが具体的に分かる相談です。
この記事では、先生と合わないときに講師変更と退塾のどちらを選ぶか、塾への伝え方、そのまま使える例文まで解説します。
関連記事:塾を辞めるときの伝え方|いつ・誰に・何て言う?現役塾講師が解説
塾の先生と合わないと感じるのは珍しくない
塾の先生との相性はあります。
特に個別指導では、同じ教材を使っていても講師によって説明方法や授業の進め方が違うことがあります。
「有名な塾だから、どの先生でも合う」
とは限りません。
分かりにくい・質問しにくい
よくあるのが、
・説明が速すぎる
・質問する時間がない
・分からないと言いづらい
・先生が一方的に説明する
・本人の理解度を確認せず進む
といったケースです。
本人が真面目なタイプほど、先生に合わせようとして、
「分からない」
と言えないことがあります。
結果として、授業中はうなずいているのに、家に帰ると全く解けない。
これは塾側からも気づきにくいケースです。
性格や雰囲気が合わない
説明の上手下手だけではありません。
「先生が怖い」
「雑談が多すぎる」
「テンションが高すぎて疲れる」
「逆に淡々としすぎて質問しにくい」
など、性格的な相性もあります。
誰が悪いという話ではなく、
その先生の指導スタイルと生徒が合っているか
という問題です。
まず講師変更を相談したほうがいいケース
先生と合わないからといって、必ずしも塾そのものを辞める必要はありません。
特に個別指導では、担当変更で状況が大きく変わることがあります。
塾自体には不満がない場合
たとえば、
・教室長には相談しやすい
・教材には満足している
・場所や時間は通いやすい
・他の先生の授業は問題ない
・料金面にも納得している
という場合です。
このケースなら、一人の先生との相性だけで退塾する前に講師変更を相談する価値があります。
本人も「先生が変わるなら続けたい」と言っている場合
ここも大きな判断材料です。
本人が、
「塾が嫌なのではなく、この先生が苦手」
と感じているなら、担当変更で改善する可能性があります。
逆に、
「もう塾自体に行きたくない」
という状態なら、講師だけを変えても解決しないことがあります。
関連記事:塾の担当講師を変えてほしい|変更をお願いする例文と伝え方(準備中)
退塾を考えたほうがいいケース
講師変更をしても、すべてが解決するわけではありません。
先生個人というより、塾全体の指導方針が合っていない場合もあります。
指導方針そのものが合わない場合
たとえば、
・毎回担当講師が変わる
・質問時間がほとんどない
・宿題量が本人に合わない
・進度が速すぎる
・教室全体が質問しづらい雰囲気
といった場合です。
これは一人の先生を変えるだけでは改善しない可能性があります。
何度相談しても改善しない場合
一度相談したあとも、
「状況が変わらない」
「別の先生になったが同じだった」
「教室側が話を聞いてくれない」
という状態なら、塾自体を見直す理由になります。
塾へ通う目的は、相談を繰り返すことではありません。
改善が見込めないなら、環境を変える判断も必要です。
先生と合わないので辞めるときのLINE・メール例文
すでに退塾すると決めているなら、担当講師への不満を細かく書かなくても構いません。
必要なのは、退塾意思が伝わることです。
先生との相性を直接書かない例文
「いつもお世話になっております。○○の母です。
本人とも今後の学習について話し合い、学習環境を見直すことにしました。
そのため、○月末で退塾させていただきたいと考えております。
必要な手続きについて教えていただけますでしょうか。
これまでご指導いただき、ありがとうございました。」
先生との相性について触れたくないなら、この程度で十分です。
先生との相性を理由として伝える例文
「いつもお世話になっております。○○の母です。
本人と話し合いましたが、現在の指導スタイルが本人には合っていないと感じております。
今後について家庭でも検討し、○月末で退塾させていただくことにしました。
必要な手続きについて教えていただけますでしょうか。よろしくお願いいたします。」
「○○先生が悪い」
ではなく、
「指導スタイルが本人に合っていない」
という形にすると、必要以上に個人批判になりません。
関連記事:塾を辞めるLINE・メール例文|短く失礼なく伝える書き方
講師変更をお願いするときは何て言う?
退塾までは考えていないなら、講師変更を相談します。
このときも、「先生が嫌い」ではなく、困っている事実を伝えると話が進みやすくなります。
質問しづらいことを伝える例文
「いつもお世話になっております。
本人から、授業中に分からないところがあっても質問しづらいと聞いております。
本人の性格との相性もあると思うのですが、担当の先生について一度ご相談させていただくことは可能でしょうか。」
これなら、
・何が困っているか
・講師変更を相談したい
ことが分かります。
説明が合わないことを伝える例文
「本人から、現在の授業では説明のスピードについていくのが難しいことがあると聞いております。
可能であれば、もう少し本人の理解を確認しながら進めていただける先生への変更について相談したいです。」
このように、
どんな先生に変えてほしいのか
まで伝えると、塾側も次の講師を考えやすくなります。
関連記事:塾の担当講師を変えてほしい|変更をお願いする例文と伝え方(準備中)
「先生と合わない」をそのまま伝えてもいい?
伝えても構いません。
ただし、「合わない」だけでは塾側が対応方法を判断しづらいことがあります。
できれば、もう一段具体的にしましょう。
塾側が確認しやすい伝え方
たとえば、
「先生と合わないようです。」
だけではなく、
「本人から、分からないところがあっても質問するタイミングがつかめないと聞いています。」
と伝えます。
あるいは、
「説明が速く、理解できていないまま次へ進んでしまうことがあるようです。」
でもいいでしょう。
これなら塾側も、
「授業の進め方を確認しよう」
「別のタイプの講師を提案しよう」
と対応できます。
感情的な評価は避けたほうが話が進みやすい
「先生が冷たい」
「やる気がない」
「最悪です」
という表現だけだと、塾側はまず事実確認から始めることになります。
もちろん、本当に問題のある発言や対応があったなら伝えて構いません。
その場合は、
「○日に本人が質問した際、○○という趣旨の発言があったと聞いています。」
のように、
確認できる事実
として伝えたほうが処理しやすくなります。
現役塾講師から見ると「合わない理由」が少し分かるだけで対応しやすい
ここは現場目線です。
「先生が合わないので変えてください」
という連絡自体は、それほど珍しくありません。
塾側として困るのは、講師変更そのものより、
次にどんな先生を担当させればいいのか分からないこと
です。
「優しい先生」だけでは意外と難しい
たとえば、
「もう少し優しい先生にしてください。」
と言われても、人によって「優しい」の意味は違います。
・雑談を交えながら話してくれる
・間違えても責めない
・説明をゆっくりしてくれる
・質問を先生側から聞いてくれる
など、求めているものは違います。
可能なら、
「本人から質問するのが苦手なので、先生側から理解できているか確認してくれる方だと助かります。」
のように伝えてもらえると、かなり分かりやすいです。
講師本人を否定しなくても変更は相談できる
「先生に悪く思われたくない」
と心配する保護者もいます。
しかし、
相性が合わない=講師の能力がない
ではありません。
同じ先生でも、
「分かりやすい」
という生徒もいれば、
「テンポが速すぎる」
という生徒もいます。
相性の問題として相談すれば、必要以上に講師個人を否定しなくても担当変更はできます。
子どもの話だけで退塾を決めていい?
ここは少し慎重に考えたいところです。
子どもが、
「先生が全然教えてくれない」
と言っていても、塾側の認識が違うことがあります。
逆もあります。
まず事実を確認したほうがいいケース
たとえば、
「先生が毎回雑談ばかりしている」
「質問しても無視される」
「宿題を全く見てもらえない」
など、具体的な不満がある場合です。
退塾をまだ決めていないなら、
「本人からこのように聞いているのですが、授業ではどのような状況でしょうか。」
と確認してみてもいいでしょう。
本人の話を疑うという意味ではありません。
家庭と塾で見えている状況をそろえるための確認です。
本人が強く拒否しているなら無理をさせすぎない
一方、
「先生が怖くて塾へ行きたくない」
「授業前になると強く嫌がる」
という状態なら、本人の負担も考える必要があります。
事実確認は大切ですが、
「塾が問題ないと言っているから通い続けなさい」
だけで押し切るのも違います。
家庭として継続が難しいと判断するなら、退塾や環境変更を検討していいでしょう。
関連記事:子どもの話と塾の報告が違う|どちらも責めずに確認する方法(準備中)
先生との相性が原因でもお礼は必要?
お礼は必須ではありません。
ただ、塾全体にはお世話になったと感じているなら、一言感謝を入れて構いません。
お礼を入れる場合
「これまでご指導いただき、ありがとうございました。」
これで十分です。
担当講師との相性が合わなかったとしても、教室長や他のスタッフには感謝しているケースもあります。
無理に担当講師を褒めなくていい
一方で、
「先生には大変素晴らしいご指導をいただき……」
と、本心では思っていないことまで書く必要はありません。
退塾連絡は外交文書ではありません。
必要以上に話を盛らず、
事務的に丁寧
くらいでも大丈夫です。
講師変更を提案されたらどうする?
退塾理由として先生との相性を伝えると、
「担当を変更しますので、もう少し続けませんか?」
と言われることがあります。
その場合は、家庭での結論に合わせます。
先生が変わるなら続けたい場合
まだ続けてもいいと思っているなら、
「ありがとうございます。本人とも相談したうえで、一度変更後の授業を受けてから判断したいです。」
と返せます。
ただし、退塾期限がある場合は、その期限も確認してください。
もう辞めると決めている場合
「ご提案ありがとうございます。ただ、本人とも十分話し合い、今回は環境自体を変えることに決めましたので、退塾でお願いいたします。」
と返せば大丈夫です。
関連記事:塾を辞めると言ったら引き止められた|断り方と返し方(準備中)
退塾後に別の塾へ移るなら何を確認する?
先生との相性が理由で転塾するなら、次の塾では同じ問題を繰り返さないようにしたいところです。
「どの先生でもいいです」
だけで決めず、本人に合う条件を少し整理しておきましょう。
本人が合いやすい先生の特徴を整理する
たとえば、
・ゆっくり説明してくれる
・質問を促してくれる
・ある程度厳しく進めてくれる
・雑談は少なめがいい
・同性の先生がいい
などです。
全部希望通りになるとは限りませんが、体験授業や面談で伝える材料になります。
前の先生の悪口だけで説明しない
転塾先へ、
「前の先生が最悪だったので辞めました。」
だけでは、次の塾も何を改善すればいいのか分かりません。
「本人が自分から質問するのが苦手なので、理解度をこまめに確認してもらえる先生を希望しています。」
と伝えたほうが、次の指導にもつながります。
関連記事:他の塾に移るとき何て言う?転塾を伝える例文(準備中)
まとめ|先生と合わないなら「塾」と「講師」を分けて考える
塾の先生と合わないときは、
先生だけが合わないのか。
塾そのものが合わないのか。
を分けて考えてみてください。
塾自体には不満がなく、
「先生が変われば続けたい」
なら、まず講師変更を相談する価値があります。
一方、
・指導方針そのものが合わない
・相談しても改善しない
・本人が塾自体を強く嫌がっている
という場合は、退塾も選択肢です。
塾へ相談するときは、
「先生が嫌です」
だけではなく、
「質問しづらい」
「説明のスピードが合わない」
「理解できているか確認されない」
など、何が合わないのかを少し具体的にすると、塾側も対応しやすくなります。
現役塾講師の立場からすると、講師変更の相談そのものは特別なことではありません。
相性はあります。
大切なのは誰かを悪者にすることではなく、
本人が勉強しやすい環境に変えること
です。
講師変更で解決するなら変更。
塾そのものが合わないなら退塾。
本人の状態を見ながら判断してください。
関連記事
- 塾を辞めるときの伝え方|いつ・誰に・何て言う?現役塾講師が解説
- 塾の担当講師を変えてほしい|変更をお願いする例文と伝え方(準備中)
- 塾を辞める理由を言いたくない|どこまで説明すればいい?
- 子どもの話と塾の報告が違う|どちらも責めずに確認する方法(準備中)
- 塾を辞めると言ったら引き止められた|断り方と返し方(準備中)

