結論:推薦・指定校は「近道」だが「安全ルート」ではない
結論から言います。
推薦・指定校は楽な進路に見えますが、決して安全ルートではありません。
推薦合格や内定はほぼ取り消されません。
しかしそれは、
- 守られている
- 面倒を見てもらえる
という意味ではありません。
合格を出した時点で、学校や塾の関与はほぼ終了します。
ここを勘違いすると、後から大きな代償を払うことになります。
なぜ推薦合格後、急に誰も何も言わなくなるのか
理由はシンプルです。
- 学校は進学実績が欲しい
- 塾は合格実績が欲しい
推薦合格が出た瞬間、目的は達成されています。
それ以降は、
- 余計なトラブルを起こさない
- 深く踏み込まない
- 早めに距離を取る
この空気に切り替わります。
「何も言われなくなった=安心」
ではありません。
「関与フェーズが終わった」だけです。
末路① 大学で詰む
指定校・推薦で進学する生徒の多くは、
その大学に一般受験で合格できるだけの学力がありません。
これは能力の問題ではなく、受験構造上の話です。
推薦合格後に学習を止めると、
- 授業についていけない
- レポートが書けない
- 自己管理ができない
こうした状態に陥りやすくなります。
多くの大学は、高校のように面倒を見てくれません。
末路② 就活で詰む
次に多いのが就活です。
推薦合格が、人生最大の成功体験になってしまっているケース。
このタイプは、
- 自分で決めた経験が少ない
- 正解を与えられるのを待つ
- 失敗した経験がほぼない
結果として、
- 面接で話せない
- 判断を求められると止まる
- 主体性がないと評価される
という形で詰みます。
末路③ 公務員に逃げた結果、別の壁に当たる
地方では、
「公務員だから安定」
「それでもいいやん」
と考える家庭も少なくありません。
しかし現実は甘くありません。
- 公務員試験でも数学・物理は必須
- 地方ほど試験範囲が広い
- 一部自治体では日本人限定が外れ始めている
つまり、優秀な外国人とも同じ土俵で戦う時代です。
片言の英語しかできない「受け身のガリ勉タイプ」は、すでに公務員試験ですら厳しくなりつつあります。
▶︎ 公務員試験の現実についてはこちらで解説しています。
公務員なら安心は本当か?|地方公務員試験で今起きている現実
なぜ「優秀でおとなしい子」ほど詰みやすいのか
指導現場で特に多いのが、このタイプです。
- 言われたことは完璧にやる
- 問題を起こさない
- 評価されやすい
しかし社会に出ると、
- 指示待ち
- 正解待ち
- 自分で決められない
という弱点が一気に露呈します。
実際、就職1年目のゴールデンウィーク前後で限界を迎えるケースを何度も見てきました。
保護者が今すぐできる現実的な対策
やっていいこと
- 推薦合格後も学習を完全に止めない
- 思考させる機会を増やす
- 決断を子どもに任せる
やらない方がいいこと
- 合格=ゴールと考える
- 学校や塾に丸投げする
- 成功体験として過剰に美化する
推薦はあくまで通過点です。
まとめ:推薦・指定校は「楽」だが「代償」がある
- 推薦合格・内定はほぼ取り消されない
- しかし、守られるわけではない
- 合格後に詰むかどうかは家庭次第
この現実を知っているかどうかで、その後の人生は大きく変わります。
